【ジャニーズ研究会レポート】

「事務所に新しい緊張感を」! ジャニーズの“レジェンド”東山紀之がJr.と共演するワケ

2017/12/03 08:30
東山紀之
一言一言にいろんな意味が込められてるなあ

 東京・帝国劇場での新春公演『ジャニーズHappy New Yearアイランド』(2018年1月1日~27日)に出演する、少年隊・東山紀之。ジャニーズの“レジェンド”と呼ばれる存在だけに、Mr.KINGやPrinceらジャニーズJr.の中心メンバーとの共演は珍しく、このキャスティングはファンの間で大きな話題となった。発売中の雑誌では、同作への参加を決断した理由や、舞台の内容に言及している。

 近年はソロで『ジャニーズカウントダウンライブ』に登場し、キレのあるダンスやバク転などを披露していた東山。今年9月30日に51歳の誕生日を迎えたが、まだまだ10代や20代の後輩との共演に闘志を燃やしているようだ。ジャニー喜多川社長が作・構成・演出を務める『ジャニーズHappy New Yearアイランド』に出演が決まった経緯について、東山は「STAGE navi」vol.18(産経新聞出版)のインタビューで、「今回、具体的に話を進められたのはジャニーさんに話をもちかけた去年の10月くらいだったかな」と明かしている。

 16年12月~17年1月に帝国劇場で『JOHNNYS’ ALLSTARS ISLAND』が上演され、9月にはJr.がメインの『JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND』も盛況のうちに幕を閉じたが、「後輩を集めてゼロから何かを作るというよりも、今あるものに僕が入った方がいいのかなあ、と思ったから『ジャニーズ・アイランド』に出ることを提案させてもらいました」と、説明した。そもそも、東山は以前から「歌って踊る」というジャニーズの原点を「見つめ直したい」との気持ちがあったといい、「僕もそうだったんだけど、後輩たちに何かを言うよりも、何かをすることの方が伝えられると思うんです。背中で感じ取ってもらえたらなって。僕もこれまでに積み重ねてきたものがあるから。それには同じ作品で同じ空気感の中で感じてもらった方が早いと思った」と胸中を語っている。

 また、「僕が加わることでいい刺激というか、舞台の1カ月、その前の稽古を合わせて2カ月間、緊張感が加わるということだけでなくJr.の子たちのモチベーションや取り組み方、考え方、ひいてはジャニーズ事務所に新しい緊張感を吹き込みたいなと思っています。Jr.たちにはもちろん、技術的なことも負けられない、すべてにおいて勝負したいし、彼らには全力でぶつかってほしい。僕が本気になったら向こうも本気になってくれるはず。そう信じています」と並々ならぬ決意も。

 そんな東山は、劇中に登場する“プロデューサー役”ではなく、Jr.と同じ演者として「ステージに立ちたい」と希望したそう。舞台に向けて自らアイデアを出しており、「ヒット曲で構成したいってお願いしました。それが出来るのはマイケル・ジャクソンかジャニーさんしかいないと思っていたから。No.1ヒット曲が300曲以上あるんだって、ジャニーさんには。マイケルは『THIS IS IT』をやる前に亡くなってしまったんだけど、今、日本でそれが出来るのはジャニーさんしかいないんです」と、ジャニー社長の構成や演出にも期待を寄せている模様。


 ほかにも、同誌では「今回ジャズダンス界の第一人者ともいわれる名倉(加代子)先生にもお願いしているんだけど、プロフェッショナルな7名の先生方を揃えたんです」「みんなには世界観を広げて欲しいんですよね。いろんな考え方があっていろんな踊りがいろんな表現方法があるということを一から学び直して欲しいんです」と打ち明け、自分が登場するコーナーのセットリストも構想があると述べている。

 この「プロフェッショナルな7名」に関し、「BEST STAGE」2018年1月号(音楽と人)のインタビューでは「今回、名倉加代子さん、前田清実さん、あとボビー(吉野)さんにも振付をお願いしててね」「あと、トラヴィス(・ペイン)でしょ。屋良(朝幸)も忙しいらしいんだけど一曲頼むよって声かけてる」とジャニーズ所属の屋良を含め、そうそうたるメンバーを集めていると話していた。

 一方で、Jr.は東山の出演をどう受け止めているかというと、「STAGE navi」でMr.KINGの高橋海人は、「東山さんが構成するジャニーズ・ヒストリーを表現できることは大きな刺激になるだろうなと。1公演1公演の重みを感じつつ、大事に自分の実力を発揮していきたいです」とコメント。Princeの岸優太は話を聞いた際の印象について、「僕らの姿勢をシメにいらした!と思いました(笑)」と本音をぶっちゃけた上で、「普段、稽古をするときは髪が邪魔なので帽子をかぶっていることが多いのですが、もうかぶれません。帽子はオフ、もしくは短髪にしていきます。公開処刑に合う気分で東山さん主導のレッスンには挑みたいと思っていますが、心技体すべて学びたいです」と、稽古前からすっかり背筋が伸びている様子だった。

 前出の「STAGE navi」で語ったところによると、東山は後輩と同じ舞台に立って直接的に指導することが「ジャニーさんへの恩返し」だと捉えているよう。来年1月の舞台本番では東山と若手勢がどんなコラボレーションを見せるのか? そして、後輩たちが東山の参加によってどう成長していくのか、今後の展開が楽しみだ。


最終更新:2017/12/03 08:30
マグロ大王 木村清 ダメだと思った時が夜明け前
なんか「すしざんまいポスター」がカッコよく見えてきたわ