再結成前の仕込みか、売名行為か

「あれは売春組織」「命じられれば誰とでも寝た」プッシーキャット・ドールズ元メンバーの暴露に騒然

2017/10/20 18:46
LAS VEGAS, NV - MAY 15:  Singer Kaya Jones attends the UPS Gifting Lounge during the 2015 Billboard Music Awards at MGM Grand Garden Arena on May 15, 2015 in Las Vegas, Nevada.  (Photo by David Becker/BMA2015/Getty Images for dcp)
カヤは以前にニコールの批判もしていた

 プッシーキャット・ドールズの元メンバーが「あれはガールズ・グループなんかじゃなくて売春組織」「命じられれば、相手が誰であろうがセックスしなければならなかった」と暴露した。それに対してメンバーたちが猛反論し、世間を騒然とさせている。プッシーキャット・ドールズは2000年代に絶大なる人気を得たグループであり、現在さまざまなオーディション番組の審査員やメンターとして活躍しているメンバーもいる。今月に入り、ファン待望の再結成を発表したばかりだというのに、もしこの暴露が事実なら、すべてがポシャってしまうだろう。ネット上は、「ハーベイ・ワインスタイン騒動に便乗したのか」「いや、話は盛っているかもしれないが、仕事を獲るために枕営業をさせられたのは事実なんじゃないか」と盛り上がっている。

 プッシーキャット・ドールズは、振付師のロビン・アンティンが、1995年にバーレスク一座として結成した。一座のショーはハリウッドで大ウケし、ブリトニー・スピアーズ、P!NK、ブリタニー・マーフィーら大物セレブたちが彼女たちと一緒にステージに立つなど、人気を得た。

 グループ名に「プッシー」という女性器を表すスラングが入っているものの、「プッシーキャット」なので「子猫みたいに甘え上手でしなやかな女性」という意味のほうが強い。どちらにせよセクシュアルなニュアンスを強く持つが、バーレスク自体が官能的なショーなのでぴったりだと言えよう。

 ハリウッドでの成功を受け、ロビンは2003年に一座をポップ・グループに進化させることを決意。歌手やダンサーを募るオーディションを行い、以後、メンバーは入れ替わりながら、ファンを増やし、音楽界で成功していった。今回、「グループは売春組織だ」と暴露したのは、03年のオーディションを受けて採用されたものの、05年にデビューシングル「Don’t Cha」をリリースする直前に脱退したカヤ・ジョーンズである。

 カヤは13日に、突然ツイッターで連投を始めた。


「真実を教えてあげる。私がいたのはガールズ・グループじゃない。売春組織に属してたの。たまたま、歌うことで有名になったけどね。私たちを管理していた人たちがガッポリ稼いでいる間にね」「どれくらいひどかったかって? そうね、夢やバンドの仲間、1300万ドル(約14億6500万円)のレコード契約を捨て去ることができるほどひどかったわね。私たちはナンバーワンになるって確信してたけど、それも捨てられたほどだった」「チームの一員でいるためには、チームプレイヤーでなければならない。つまり、命じられれば誰とでも寝なきゃいけないってこと。もし命令に背いたら、利用価値がないって思われる」「利用されるってことよ。娼婦のような気分にさせたり、ドラッグ中毒にさせられたりして私たちを抵抗できなくさせてね。そういうこと。被害者をさらに苦しめるやり方でね」

 プッシーキャット・ドールズは、10年頃からメンバーそれぞれがソロ活動に移って事実上の解散状態となっていたが、今月9日に再結成の予定を発表したばかり。カヤは、この直後にとんでもない爆弾を投下したのである。

 グループを創設したロビンは怒り心頭で、15日、米セレブニュース「The Blast.com」の取材に対して「一瞬注目を浴びるための虚言」「反吐が出るほどの嘘八百」とこきおろした。


 この騒動に、ネット上は「ハーベイ・ワインスタインのセクハラ事件に便乗したのか?」「音楽界でもセクハラはあるだろうが、売春組織とは!」と大盛り上がり。「プッシーって言葉が入っているのは、そういう意味だったのか!」「ドールというのも、『お好きにどうぞ』という意味合いか!?」「妖艶なニコール・シャージンガーは何人と寝たのだろう」とゲスな想像をする輩も増えている。

 カヤは一連のツイートで「04年にハリウッドのエグゼクティブに伝えた。05〜06年にはプレスにも伝えた。11年にも発言した。17年の今、メディアが私の言葉に耳を傾けてくれることを祈るわ」とも言っており、これまでの告発はもみ消されたと示唆していることから、「メディアもグルか」「やっぱりマスコミは信用できない」という声まで上がるようになった。

 再結成を控えて騒ぎを大きくしたくなかったのか、プッシーキャット・ドールズは沈黙を続けていたが、18日、あまりのネットの過熱ぶりにとうとう声明を出し反論した。

「カヤが我々と一緒に働いていた短期間に一体どのような経験をしたのか知りませんが、レコード契約を結ぶ前に、我々がそのような不品行なことに関与していたことはなかったときっぱり証言できます」「もしカヤが、我々が知らないところでそんな目に遭っていたのなら、適切な助けを求めるべきです。その際には、彼女をサポートしていく構えでいます」と述べた上で、「プッシーキャット・ドールズを売春組織と結びつけるだなんて、何年も努力し続け築き上げてきた私たちの名声を傷つけるだけでなく、世界中で声を上げている真の性犯罪被害者の信憑性をなくすことにもなり得る行為」とぶった斬り。カヤが事実とは異なることを言っていると強く非難した。

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