ムショにも「2世」はゴロゴロいる――“親子で懲役”も珍しくない塀の中
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
■清水良太郎は刑務所より病院へ
急に寒くなりましたね。ムショはめっちゃ寒かったなあとか思い出す、今日この頃です。
さて、またまた2世タレントが覚醒剤使用(覚せい剤取締法違反)の疑いで逮捕されました。清水アキラさんのイケメン息子・良太郎さんです。違法カジノ出入り問題に続いての不祥事ですが、まあ覚醒剤の使用自体は初犯なので、執行猶予でしょうね。
でも、「ホテルで(良太郎さんから)薬物を飲まされた」って女性に通報されるって、それはアカンですわね。もうキメセクでしかイケなくなってるんだとしたら、やっぱり刑務所より病院ですよ。
最近では、橋爪功さんの息子さんとか、C・W・ニコルさんのお嬢さんとかが覚醒剤で逮捕されていますね。こういうことは、親に全く責任がないとはいいませんが、本人の問題です。本人が気づかなければ一生治りません。
■ムショには「親子で懲役」も“あるある”
いつも思いますけど、覚醒剤に限らず、いろんな事件で「有名人の子ども」として取り上げられるのは、ホンマお気の毒ですね。悪いことは悪いことですし、目立ってしまうのはわかりますが、同じことをしても記者会見しない一般人のほうが大半ですからね。そもそも有名人のお子さんでもがんばってる方は多いですし。
それに、もう成人してて、いいトシなのに、親が記者会見までやって謝るのもかわいそうですね。そこまで、さらし者にする必要があるんかなあと思ってしまいます。
そんなことを言っていたら、編集者さんから「ムショで2世を見かけたことありますか?」と聞かれました。芸能人ではないけど、「ヤクザの2世」とか「シャブ屋の2世」とかはゴロゴロいましたね(笑)。「あのコのおとうちゃん、○○やねん」と、有名なヤクザの名前を聞くことはけっこうあります。
また、母娘や姉妹で入ってるコも珍しくありませんでした。廊下なんかで「おかあちゃん、がんばってえ」とか言っているコに、私たちは「いや、むしろ、お前ががんばれ」とか言っていましたよ。