サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ絶対に見つからない「覚醒剤の隠し場所」 コラム 知られざる女子刑務所ライフ21 ASKAもアソコに隠せばバレなかった? 絶対に見つからない「覚醒剤の置き場所」 2017/09/24 16:00 覚せい剤暴力団知られざる女子刑務所ライフ Photo by Pietro Zuco from Flickr 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 ■覚醒剤で「被害者」が出ることも 8月に起こった新宿・歌舞伎町のひき逃げ事件で、逮捕された自営業者が覚醒剤を使っていたことも報道されてましたね。被害者を20メートルくらい引きずったそうですが、シャブやってると、こういう時に正常な判断ができなくなるんです。 覚醒剤は「被害者なき犯罪」といわれますが、実際には、こういう形で被害者が出ることもあるので、やっぱりシャブは「ダメ、絶対」ですね。とはいえやめるのは難しいもの。私はおかげさまでやめられたので、苦しんでいる方の力になってあげたいですね。 ■ヤクザ事務所にはシャブもチャカもない 覚醒剤に関するニュースで印象に残ったのは、盗んだバイクに覚醒剤(シャブ)や拳銃(チャカ)が隠されていたケースを、テレビ局が「意外な隠し場所」と報道していたことです。 これは、意外でも何でもないんですよ。だって、組事務所の場所は警察にバレバレで、そんなところにシャブやチャカを誰が置くもんですか。 話はそれますが、ヤクザの事務所は、ほんと減りましたね。暴力団排除条例で賃貸契約ができず、いくつかの組織でシェアしている例もあるそうです。いいか悪いかは別にして、戦後の貧しい時代の組事務所は、不良たちが集まって、ごはんを食べたり、チンチロリンなどの博奕をやって仲よく過ごす「場」みたいな意味もありました。「行き場のない人たち」が集まれたんですよ。悪いこともするけど(笑)。 だから、抗争事件が多かった頃も、武器やシャブがゴッソリ……ということはなかったと思いますよ。親分衆はみんなアジトみたいなところを持っていて、シャブやチャカはそこから随時持って行くんです。 そういえば「抗争で死ぬかもしれんし、長い懲役に行くかもしれんから」と、アジトに彫師さんを呼んで、全身ウン百万円の刺青を仕上げさせた親分もいましたね。本当に素敵すぎます……。 次のページ ASKAは書斎の引き出しに 12次のページ 【早期購入特典あり】Black&White(早期予約特典:リメイク曲「黄昏を待たずに」ASKA本人による新録バージョンCD付) 関連記事 「手錠をはめたまま」分娩、生まれてすぐ離れ離れ――厳しいムショの出産事情ポン中だって“白馬の王子”に夢中! 女囚たちの愛読書は「ハーレクイン・ロマンス」元女囚が教える「ポン中」の見分け方――半永久的に続く覚醒剤の害幽霊が出やすいのは「刑場」! ムショの怪談話で一番怖いのは……?「そんなに私の裸が見たいんか!」叫ぶおばあちゃんも――クレイジーでおもろい獄中者