サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「non・no」恋愛強者ぶりにモヤモヤ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「non・no」11月号 「私たちはモテて当然」の恋愛強者ぶりを発揮する、「non・no」女子大生に募るモヤモヤ 2017/10/15 18:00 non・no女性誌レビュー 「non・no」(集英社)2017年11月号 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、「100%可愛いって言われる秋服」「『絶対欲しい』秋服全リスト」「コスパ最強☆花柄ワンピ」「“本命彼女”になれる顔」など、見出しの語気が強すぎ! 「100%」「絶対」「最強」「本命」という言葉でダメ押しのように“安心”を保証しなければ、イマドキのノンノ女子たちは雑誌すら買ってくれないということ? 彼女たちが何か底知れない不安を抱いているのかと勘繰ってしまいます。早速、中身をチェックしていきましょう~。 <トピックス> ◎カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days ◎内定取り立て女子のリアルデータまとめ ◎図解! モテるストーリー モテないストーリー ■恋愛なんて「女子会」のネタ? はじめに恒例の着回し企画を見ていきましょう。レギュラーモデルである欅坂46の渡邉理佐と、乃木坂46の西野七瀬が、それぞれ1女と3女を演じたキャンパスストーリーになっています。 まず「カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days」を見ていきましょう。「そろそろ恋のチャンスもGETしたい1女の後期」は、「男女両モテ」を意識したファッションを目指すとのこと。授業はもちろん、カフェバイト、ダンスサークルと、大忙しの中、理佐の周りには、感じ悪く突っかかってくる“バイト先のアイツ”や“担当のイケメン美容師さん”など気になるメンズがちらほら登場します。しかし恋をしたいと言うわりには「いつメン」と休日ショッピングや映画、カラオケを楽しみ、「やっぱ女同士って楽しー!」と歌い叫ぶ……それが理佐の日常のようです。 しかしそんなある日、「バイト先のアイツから『明日会いたい』ってLINE」が。そもそもアイツとは、バイト先で話すだけの関係で、好いた惚れたのエピソードは一度も出てこないのですが、理佐は一人大盛り上がり。しかし、待ち合わせ場所に向かうと、「これオレの彼女! ダンスやっててお前と気が合うと思って!」と恋人を紹介されるという謎のオチが待っています。もちろんこれをネタに女子会で大盛り上がりするのですが、なんと突然、担当のイケメン美容師さんから電話がかかってきて告白されてしまうんです。「今度こそLOVEチャンス!?」と浮かれる理佐。通学途中に見つけた「恋はいつだって、坂道」という看板に励まされてめでたしめでたし――。 次のページ 「みんなと同じで安心」にしがみつく怖さ 123次のページ Amazon non-no (ノンノ) 2017年11月号 [雑誌] 関連記事 女子校出身者をディスりまくる、「non・no」恋愛あるある企画の意図とは?「non・no」モデルの私服に見る、新しい“量産型女子大生”と葛藤“ルブタン特集”で読者をマウンティング!? 「GINGER」の突然変異に募る不安「GINGER」が自己啓発雑誌に!? 全編“愛”というテーマのインタビューで読者を説教!!「裸になれる女」特集に見る「GINGER」女子の欲望の裏――「ありのまま」「自然体」への畏怖