サイゾーウーマンカルチャーインタビュー化粧品売り場の過酷な実情をBAが暴露 カルチャー ビューティーアドバイザー座談会(前編) 現役BAが暴露! クレーマー、常連太客……華やかな化粧品売り場の過酷な実情 2017/10/09 17:00 座談会コスメインタビュー 無意味にキレだす、厄介な常連 ヤスコ ファイトさんのストーカーは、かなり特殊です。フツーにムカつく客もたくさんいますよ〜。今日も一番最後に接客した人は、すごく感じ悪かった。 ――どんな人ですか? ここで吐き出して、成仏させましょう! ヤスコ 常連さんの中には、「私のことわかってて当たり前だよね?」みたいな客が多いんですよ。そういう人には、名前を聞いちゃダメなんです。 ――1回で覚えないといけないんですね。 ヤスコ そうそう。「お名前こちらでご登録ありますか?」って言うと、「当たり前でしょ!? あんた、あたしのこと知らないの!?」くらいの勢いで来る。いや、こっちは「知らないし……」って感じですよ。直接担当してない場合もあるから。これはBAの中でも“超あるある”です。 オン眉 うちらみたいに超大型店舗だと、年間30万円以上使う常連さんが何百人もいるから、いちいち覚えられないんです。 ヤスコ そうなんです! 今日来た客も、そういう感じ悪い常連で、雑誌に掲載されてた新製品があるか聞かれたから、「こちらですか?」って商品見せたら、「ハッ? 違うんだけど!」って。そんな感じ悪く言う必要ありますかね。70歳くらいのお婆さんですよ。 オン眉 私もこの前、オバサンのクレーマーに対応しました。閉店間際に走ってきて、「ファンデーション、返品したい!」って。もう、走ってきて突然そんなこと言うとか、絶対普通じゃないですよね。でも、よくよく話を聞いてると、うちのブランドの商品だけど、別の店舗で接客されて買ったものだったんです。「こっち悪くないよね……」って、心の中でひたすら思いました。 ファイト でも同じブランドだから、謝らなきゃいけないんですよね。「申し訳ありません」って。 ヤスコ 理不尽ですよね〜。殴り込みに来る店、間違えてるのに。 ■即売してくれなかったら、自分に何か問題がある ――それで、どうなったんですか? オン眉 違う店舗で買ったものなので、うちでは返品手続きできないんですよ。でも、相手は「今すぐ返品したい」と言って譲らない。仕方ないので、購入した店舗に電話して、後日返品処理するという話で、なんとか納得してもらいました。返品する際に、別のファンデを買いたいと言われたんですけど、それは丁重にお断りしました。これもBAあるあるで、クレームつけてきた客には基本的に売りません。またすぐ返品してきて面倒くさいからです。 ――へえ、そうなんですね! 知りませんでした! ファイト 「一日様子を見て、お考えください」って言って断ります。サンプルだけ渡して帰ってもらうとか。とにかく、買ってもらわないようにする。だから、お客さんたちは、BAが即売してくれなかったら、自分に何か問題があるって察してほしいですね。 ――勉強になります。 (後編へ続く) 前のページ12 最終更新:2017/10/10 18:34 Amazon 国際商業2017年8月号(化粧品・日用品業界 売れない時代の返品削減策) キレイなものにはウラがある 関連記事 30代以上の女性に聞いた「プチプラコスメはアリかナシか?」――「見栄関係ない」「劣化が始まる」“妖怪レベル”に美しいSM女王様に聞いた、高級コスメに頼らないスキンケア術とは? 現代コスメのニーズは「コンフォート」!? 化粧品市場が熱視線、50代以上の女性“美”美肌信仰と巨根崇拝は同じ? SK‐2コスメカウンターで感じた、“美肌”に狂う女心リキッドファンデ、BB、CCクリームの成分は同じ!! 化粧品開発者が明かす禁断の真実 次の記事 AV女優が人生を受け入れる過程 >