絶望的に歪んでいる……

鈴木貴子に下ネタ、金子恵美より豊田真由子を擁護――「国会議員」の下品すぎる実態

2017/07/21 23:23

またまた自民党「魔の2回生」が下品発言!

 この件に関して、またもや自民党の「魔の2回生議員」の失言が問題にされそうです。マッチョなアスリートの某議員が、地元札幌の高級寿司屋で大きな声で下品な話をしていたそうです。

 なんと「鈴木宗男さんのアソコは巨大だそうだから、貴子議員も大きいんだよ。安産だよ」とかなんとか言っていたそうです。実はもっとスゴイ話も出ていたようですが、ここでは書きたくありません。

 そもそも国会議員が「名店」といわれる寿司屋で大きな声で下ネタって、何なんですかね。しかも宗男氏の地元・北海道ですから、この議員も無傷では済まない気がしますが、これは貴子議員だけの問題ではありません。

 子どもを生み育てることがいかに重要であるかがわかっていないから、現在のような少子化が進んでいるのです。そもそも国会議員がこんな認識では、いつまでたっても少子化に歯止めはかからないでしょう。

■ママが安心して働ける社会に


 以前も少し書かせていただきましたが、子育てをめぐっては、金子恵美衆議院議員の公用車での保育園送迎問題もありました。公用車で保育園に寄ること自体は問題がなかったにもかかわらず、それを擁護する自民党の議員がいなかったのです。

 「このハゲーー!」と秘書に叫んだ豊田真由子議員をかばう長老クラスの議員は少なくなかったのに、金子議員はダメなんて、永田町が歪んでいる証しでしかないですよね。金子議員も「違法ではない」とちゃんと言えばよかったのに、「これからは議員会館まではベビーカーで」とか弁明して、非を認める形になったのは残念でした。

 国会議員に限らず、女性が妊娠・出産・子育てをしながら仕事を続けるには、相当な覚悟と費用が必要です。永田町や霞が関には、ベビーシッターや保育園の費用で1カ月に20万円以上をかけているワーキングマザーたちも珍しくありません。彼女たちは、国民がこのような費用負担をしなくても仕事を続けられる環境づくりをしていこうとがんばっているのです。

 ママでも働き続けることが「普通」という感覚になって、「赤ちゃんがいるのに働いているの? 大変だね」と言ってくる人がいない社会にしたいものです。
(神澤志万)


最終更新:2017/07/21 23:23
職場のお荷物か? 戦力か? ワーキングマザー─週刊東洋経済eビジネス新書No.44 (週刊東洋経済eビジネス新書)
みんな母から生まれてきたのにね