サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」聖子と沙也加から考える仲良し母娘の定義 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 松田聖子と神田沙也加の不仲報道から考える、“仲良し母娘”の定義 2017/05/18 21:00 女のためのテレビ深読み週報 神田沙也加オフィシャルブログより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「私も必ず守ります」 (神田沙也加オフィシャルブログ、5月13日) 松田聖子の娘、女優・神田沙也加が、俳優・村田充と結婚した。本来なら「良かったね」で終わる話だが、そうは問屋が卸さないのが、聖子らしい。結婚を発表した沙也加のインスタグラム画像は、村田と父親である俳優・神田正輝とのスリーショットで、聖子の姿はない。聖子はハワイでの挙式、日本での披露宴、両方に姿を見せず、コメントも出さない。このことから、母娘の不仲説が持ち上がっている。 2人の関係は部外者にはわかるわけもなく、単なる推測の域を出ないが、私には、聖子がこの結婚に大賛成とまではいかないが、「絶対に許さない」と思っているようにも感じない。聖子がそこまで娘に執着しているとは思えないのだ。 聖子は母親でもあるが、大スターであり、プロダクションやレコード会社にとって、ドル箱である。聖子1人で親族、事務所、レコード会社の人間を食べさせているといっても過言ではなく、責任やプレッシャーははかりしれないし、それを楽しめる豪胆さも持ち合わせている。“聖子は沙也加の学校行事に来ない”という週刊誌の記事を読んだことがあるが、沙也加はそういう母親に慣れているだろうし、そもそも聖子を一般人と比べること自体、無理があるのではないだろうか。 それに加えて、聖子はオトコが必要なタイプである。聖子が2回目の離婚をした後、「婦人公論」(中央公論社)のインタビューで、「将来、病院に行ったりする時に、一緒に行く人がほしい」「主人と呼べる人がほしい」と答えていた。聖子ほどの人であれば、沙也加はもちろん、事務所のスタッフなど、病院に一緒にいってくれる人はいくらでもいるだろう。それでも、聖子は“主人”と病院に行きたいのだ。口に出さないだけで、こういうオトコ至上主義の女性は、一般人の中にも多数いる。大スターとしての性分やもともとの性格として、聖子が興味を持つのは仕事とオトコであり、それ以外にはさほど興味がないように私には見える。 聖子の反応より、女性週刊誌の記事の方が、よっぽど私には興味深かった。「女性セブン」(小学館)は、「松田聖子と神田沙也加が2人きりの内祝い」と報じた。聖子と沙也加が不仲でない根拠として、高級フレンチ店にて2人で食事をしていたことを挙げている。また、沙也加が聖子との距離を縮めたことで、「ママ」と呼び、毎日のように電話していたという女優・大地真央との間に距離ができてしまい、大地が結婚に関してノーコメントであるとも伝えている(しかし、大地は披露宴後にコメントを出した)。 ここから見えてくるのは、「一緒に食事をしていれば、母娘は仲良し」「毎日電話をする母娘は仲良し」という“仲良し母娘像”である。しかし、“行動を共にしていれば、母娘は円満”とも言い切れないのではないだろうか。 次のページ カレン・カーペンターと母の関係性 12次のページ Amazon 「We Love SEIKO」-35thAnniversary松田聖子究極オールタイムベスト50Songs-(初回限定盤B)(完全生産限定LPジャケットサイズ仕様)(3CD+DVD+ポスター封入) 関連記事 ゲス乙女・川谷絵音、「元妻と連絡取ってる」発言に見る“衝動に弱すぎる男”の顔泰葉は、なぜ坂口杏里を救済しようとしたのか? “誰かを助けること”に依存する人吉木りさを「ザ・女性」と糾弾するmisonoに教えたい、本当に“ズルい”人物加護亜依、再婚祝福への感謝ツイートに見た“こじれた親と娘”の片鱗高橋真麻、非リア充キャラが綻んだ瞬間――カネの話ににじみ出た“セレブなお育ち”