サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューZARAに心も体も売った「GINGER」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」6月号 ZARAに心も体も売った!? “その他大勢とは違う私”というプライドを捨てた「GINGER」 2017/05/23 17:40 GINGER女性誌レビュー 占い要素ゼロのスピリチュアル企画 今号では、前号では消えていたスピリチュアル企画も復活。「ネイチャーエレメンツが導き出す 開運ROOMへ改造計画」を見ていきましょう。ネイチャーフォーチュンとは、中国の算命学をもとに、ネイチャー(自然)界にあるエレメンツ(要素)で、その人の気質を解いたものだそうで、その人のネイチャーエレメンツに合ったお部屋に大改造しちゃいましょう! そしたら幸せになれるよ! という企画です。まあ、詳しいことはよくわからないけど風水的なものですかね。 読者や編集部員の実際の部屋の写真を見ながら、人気フォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華先生がアドバイスしてくれるのですが、「外光がたくさん入る窓は運気を高めてくれます」「金運アップは水回りをキレイに」「パソコン、筆記用具など仕事と関係あるもの、よく使うものはキレイに扱って」って、いや、そんなん言われなくても筆者にだってわかるよ。しまいには、ピンクやフリルが盛りだくさんの部屋に住んでいる読者に対して、「甘えん坊の男性に尽くしがち」って、それアドバイスでも何でもないし、イメージで適当に言ってますよね……? 最終的には、自分の居心地がよければ「ごちゃごちゃしていてもいい」、癒やされるために「自分の好きなものを思い出して」と占い要素ゼロの結論に。このアドバイス自体は、お疲れな「GINGER」女子に響くと思いますが、あまりにも雑なまとめです。 ところで、実は今月の「GINGER」には、ZARAも含めて、ブランドのタイアップ記事が全部で13個もありました。女性誌ですから、タイアップ記事自体は珍しくもなんともないのですが、前号までと比べると、ちょっと多いなという印象。タイトルには、全て露骨にブランド名が入っており、ZARA特集のページ以外は、ただひらすらに単純な商品紹介に徹していました。クリエイティブもへったくれもありません。制作の裏側にどんなエピソードがあったのかは想像の域を脱しませんが、もしかすると編集部も疲弊しきっているのでは……と余計な心配をしてしまいました。 (橘まり子) 前のページ123 最終更新:2017/05/23 17:41 Amazon GINGER(ジンジャー) 2017年 06 月号 [雑誌] これは提案なんだけど、貯金を趣味にしてみるのは? 関連記事 「GINGER」突然の“モテ特集”が迷走! 「職場で女を捨てるな」など紋切り型コメント連発“隙のある女”になるために涙ぐましい努力をしてしまう「GINGER」女子のズレ「一人旅」「嫌われる勇気」を猛プッシュ!! 「GINGER」がアラサー女子に“孤”を説く!「コリドー街で婚活」も不発? 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ「LINEのやり取りですら面倒」アラサーの恋愛描写がシビアすぎる「GINGER」ジュエリー特集 次の記事 葉加瀬太郎の口説き文句に出た身勝手さ >