サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」聖子と沙也加から考える仲良し母娘の定義 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 松田聖子と神田沙也加の不仲報道から考える、“仲良し母娘”の定義 2017/05/18 21:00 女のためのテレビ深読み週報 カレン・カーペンターと母の関係性 5月16日に『日本人が愛したカーペンターズ 天才兄妹秘められた物語』(NHK BSプレミアム)が放送されていた。カーペンターズのボーカルであるカレン・カーペンターは、拒食症のため32歳の若さでこの世を去った。拒食症患者の多くが、自尊心の低さや、母親との葛藤を抱えているといわれるが、カレンも例外ではなかった。 『カレン・カーペンター 栄光と悲劇の物語』(ベネッセ)によると、カレンの母親は支配的で、大スターとなった兄妹が実家を出ることを許さなかった。母は、兄のリチャードが仕方なくガールフレンドを家に連れてきて、自室でセックスしていた時、のぞいていたそうだし、カレンが一人暮らしをしたいと申し出ると(カレンは自分では怖くて言い出せなかったので、アシスタントにその役を頼んだ)、「私を裏切る気なのか」と激昂したそうだ。説得に2年の歳月をかけて、カレンは念願の一人暮らしをしたものの、毎日母親にその日あったことを報告するために電話し、週に何度も実家に帰っていた。女性週刊誌的な見地から言えば、“仲良し母娘”だが、違う角度から見ると、母親が怖くて離れられない、母に支配され、依存している関係とも言えるのではないだろうか。一緒にいるから仲良しなのではなく、離れていることに、母娘双方、異存や抵抗がないことが、“仲良し母娘”なのではないかと私は思う。 2014年の映画『アナと雪の女王』で、沙也加は声優として大きくブレークした。聖子の娘と言われていた沙也加だが、声優、女優として確固たる地位を得たのである。オフィシャルブログによると、そんな沙也加に、村田は白いユリをプレゼントし、「一生貞操を守る」と約束してくれたそうである。それに対し、沙也加も「私も必ず守ります」と答えたそうだ。結婚する段階で「守りません」「どうかな」という人はいないので、真に受けるのもアレだが、私にはこれが、沙也加の母・聖子に対する独立宣言に感じられた。 何があろうと沙也加は聖子の娘だが、聖子とは違う人間で、才能も生き方も違う。好きな部分も嫌いな部分もある。会いたければ会うし、会いたくなければ会わないでいい。沙也加は30年かけて、今の地位と聖子に関する距離の取り方を学んだのではないだろうか。 大スターの娘として、人に言えない苦労をしつつも、自分の力で人生を切り開いた沙也加は、きっと幸せになると私は信じる。充、本当に浮気すんじゃねーぞ。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2017/05/18 21:00 Amazon 「We Love SEIKO」-35thAnniversary松田聖子究極オールタイムベスト50Songs-(初回限定盤B)(完全生産限定LPジャケットサイズ仕様)(3CD+DVD+ポスター封入) 充、本当に本当に浮気すんじゃねーぞ。 関連記事 ゲス乙女・川谷絵音、「元妻と連絡取ってる」発言に見る“衝動に弱すぎる男”の顔泰葉は、なぜ坂口杏里を救済しようとしたのか? “誰かを助けること”に依存する人吉木りさを「ザ・女性」と糾弾するmisonoに教えたい、本当に“ズルい”人物加護亜依、再婚祝福への感謝ツイートに見た“こじれた親と娘”の片鱗高橋真麻、非リア充キャラが綻んだ瞬間――カネの話ににじみ出た“セレブなお育ち” 次の記事 『人は見た目が』は桐谷よりブルゾンが人気? >