カルチャー
佐々木俊尚氏×白河桃子氏対談(後編)

独身でも子持ちでも生きやすい社会とは? 佐々木俊尚×白河桃子が語る、「変わりゆく暮らし」の選択肢

2017/04/01 15:00

佐々木 新しい子どもの育て方、新しい結婚の仕方っていうのは、転職が自由じゃない、家制度が残っている中では、いくら「自由な生き方をしましょう」と言っても、「それは無理だよね」となります。同時多発的にいろいろなものが少しずつ壊れていって、変わっていくしかないんですよ。そういう中から、次の時代のロールモデルが出てくる。それが、仕事だけじゃなくて、家庭のあり方も変えていくと思います。

白河 これから、ますます未婚女性が多くなると思いますし、子どもを産まない女性が3人のうち1人くらいになる将来予測もあります。だからこそ、共同体的なものがあった方が絶対いいと思っています。特に、病気になった時とか、面倒を全部見てくれなくてもいいから、「ちょっとごめん、いま入院しているから、これ買ってきて」と言えるかどうか。すごく重要じゃないですか? そういう共同体的なものが必要だと思います。3人くらいで、ゆるくつながっていこうよ――って思うと、気が楽になるのではないでしょうか。

 ただ、見返りを期待しちゃいけないとは思います。「私はすごく面倒見てあげたのに、相手はあまり……」といった話はよく聞くので、そんなに期待はしないけど、いざとなったら頼りになる関係はどうやったら作れるか。それはある程度、一緒に切磋琢磨する場面がないと駄目で、楽しいだけではなかなかできないと思います。

佐々木 最近、結婚しないことに対する不安が高まりすぎですよね。テレビやネットの記事でも「無縁社会」や「孤独死」だとか、それを目にすると、ますます「結婚しなきゃ」と焦って、一生懸命に婚活する。でも、すればするほど泥沼にはまっていって結婚できない。それはあまりにも不健康じゃないかな。「結婚なんかしなくても別にいいじゃないか」「子どもがいなくてもいいじゃないか」って、思考転換すればいい。自分の好きにすればいいわけだし、独身でも楽しい老後が待っているイメージが見えてくるといいんじゃないかと思います。
(末吉陽子)

最終更新:2017/04/03 13:52
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