サイゾーウーマン美容・健康栄養ドリンクで疲労は一切とれない 美容・健康 栄養ドリンクの真実(後編) 栄養ドリンクに「疲労を取る成分は一切入っていない」! 疲労医学の権威がぶった斬り 2017/02/19 19:00 健康インタビュー ◆疲れにくい体が手に入る成分「イミダペプチド」 ――栄養ドリンクに頼れないとなると、何に頼ればいいのでしょうか? 梶本 疲労を起こしにくくするという点では、2つのアミノ酸が結合したたんぱく質の一種で、抗酸化作用のある「イミダペプチド」がベストだと思いますよ。先に話したように、疲労は活性酸素により自律神経中枢の神経細胞にサビがついた状態ですから、抗酸化物質でサビ付きを防げばいいのです。イミダペプチドは消化管ですぐにアミノ酸に分解されるので、血管から脳血管関門(脳を守るフィルターのようなもの)を通過して、自律神経の活性酸素の発生場所まで到達できます。自律神経中枢に到達したアミノ酸は、細胞内のイミダペプチド合成酵素により再結合されてイミダペプチドになるので、活性酸素による細胞のサビ付きを防いでくれるんです。 ――抗酸化作用といえば、ポリフェノールの名前もよく挙がりますよね。 梶本 例えば8時間集中して作業したとすると、活性酸素は8時間ずっと発生し続けることになります。ほとんどのポリフェノールは代謝されやすく、抗酸化作用はせいぜい2時間以内ですから、残りの6時間は活性酸素にさらされてしまうんですね。だから、ポリフェノールで抗疲労効果を得るには、こまめな摂取が必要になります。その点、イミダペプチドは、アミノ酸がある間は常に合成され続けるので、持続的に抗酸化作用を発揮することができるんです。 ――イミダペプチドはどうすれば摂取できますか? 梶本 イミダペプチドは、鳥であれば羽の付け根、回遊魚であれば尾の筋肉など、消耗の激しい部位に多く含まれています。そのため、鶏の胸肉や、マグロ、カツオを食べるのがおすすめです。ただ、即効性は乏しいので毎日摂取することが肝要です。毎日食べるのが面倒な方は、合間にサプリメントを利用するのもよいでしょう。効果が臨床試験で実証されているイミダペプチド量は、1日200ミリグラム。鶏の胸肉なら70~100グラムくらいに含まれる量です。ローソンの「からあげクン」なら2パックくらいですかね。ただし、揚げ物なので食べすぎたら太りますけど(笑)。ちなみに、セブンイレブンの唐揚げにはモモ肉も入っているので、胸肉のみを使用したローソンの方がイミダペプチドを多く摂取できますよ。 次のページ 運動が自殺行為になることも 前のページ123次のページ Amazon ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス 80g 関連記事 10~70代の女性の足を診てきたプロに聞く、「足のダルさ&頭痛は気圧が原因ってホント?」認知症のリスクも増加!? お酒を飲み続けると脳が萎縮って本当?「耳掃除をやめろ!」米学会が緊急警告~耳垢には取ってはいけない大事な役目が「洗髪は2日に1回がベスト」「男性用育毛剤は効かない」女性の薄毛“都市伝説”の真偽に迫る!「一晩で頭が真っ白に」「抜いたら増える」!? 毛髪医療の権威が、白髪の都市伝説をジャッジ