結婚関連ニュースを連発する福原愛が、日本国民に気づかせたこと
◎祝福の気持ちはある
披露宴前の報告会見、元日に台湾での披露宴。振り袖にドレスに、ゲップが出るほどもうおなかいっぱいになっていたところへ、とどめのディズニーランド披露宴パーンチ! ゲフーッ。もはや「挙げます芸人」と化している福原愛。
幸せになる権利に、誰も文句は言えない。しかし「こういうのを、何度も何度もやりたいタイプであることが公になることに、微塵も躊躇を感じないデリカシーの持ち主」ってことは国民全員で指差し確認させてもらった。心からのおめでとうに添えて、眉間に若干のシワが寄るのは許してほしい。そこを踏まえて……おめでとう!
◎RIKACOもなぁ……
「タッキー、白髪染めのCMに起用」がニュースに。ま、白髪染めのヘビーユーザー層には、TOKIOの城島茂あたりが適任なんだろうが。そろそろやらなきゃいけないとは自覚しつつ、自分には白髪染めが必要という事実を受け入れがたい未開拓層に向けての、「ホラ、もうタッキーですら必要になってるんですよ。気負いなく初めての白髪染め、1回やってみましょうよ」は、働きかけとして、結構有効な気が。タッキーが白髪染めCMに、というだけで、こうしてニュースになってるワケだし。
女性だとこれは誰に該当するんだろ。白髪染めなんてしてそうにない、する気もなさそうな人物で、「あの人もやるのか……」と、イメージした瞬間、白髪染めに対するハードルが下がる人物。私は満島ひかりかなぁ。少なくとも、藤原紀香では喚起されない。習慣にしてない人間に効く、白髪染めバージン・プリンセスの座は誰に。これからの発掘を待ちたい。
◎先達・保阪尚希
びっくりするほどテレビで報道されない「長谷川豊・出馬表明」。たぶんカテゴリー的に内山麿我と同じ扱いだからなんだろうが。
でも「維新」の公認がついたのにはビックリ。「オレで勝てる」という長谷川豊の自意識にはもう驚かないが、「コレで勝てる」という維新の判断は。何由来だ。
収入の道、自己承認欲求の道が共に絶たれて久しい長谷川豊。いつか選挙に出るとは思っていたが。出るの早っ。そして例の人工透析問題とまったく関係ない公約。「千葉の浮島にカジノを」だと。当選しなくてもいいから、実現させて長谷川乗せて根元切ってどっか流れていかないかな。
落選の後は何するんだろう。お遍路さんかな。出家かな。思い切って即身成仏ってのはどうでしょう。持てあます長い余生がつらいあなたに、オススメの昇華法。注目も集まるし徳も上がるし。命と引き替えの逆転ホームラン、江角マキコもぜひ。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。