サイゾーウーマンコラム「タマホーム」新CMから木村が消えた コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 木村拓哉が消えた「タマホーム」CMが教えてくれること 2017/01/06 21:00 週刊ヒトコト斬り YouTubeタマホーム公式サイトより ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎ポスト・キムタク現る 一連のSMAP騒動後、ほかの4人のCMを見ても特にザワザワしないが、キムタクだけは別である。眼球直結、ざわわざわわ。キムタク本人にというよりは、「何でキムタク使ってんだろ、まだ」と、企業の方に意識が向く感じ。ホントは使いたくないんだろうけど、契約とかいろいろあるんだろうな、きっと。 という捉え方をされるキムタク痛起用企業の中で、「タマホーム」がイチヌケで新キャラクターCMを放映。後任者はピコ太郎。 「ちょうど来た流行に乗っただけ」という、たまたま感の演出、「キムタクを切った」を喚起させない他分野の人材、子どもから大人までウケのいい万能キャラでイメージをリセット……。緩衝材として、これ以上の人選があるだろうか。不動産屋が事故物件に一旦自分とこの社員を住まわせるアレみたい。膝を打たせてもらった。 「ダンディハウス」も、キムタクの後任はピコ太郎でいいよ、もう。意外と長身でガタイいいし。何なら1月の新ドラマもイケるかも。今ならまだ間に合う。急げ。 ◎乞うご期待 「大みそか、木村以外の4人が集結」という前情報はあったが、まさかそこに森且行が加わろうとは。やっぱりSMAPは5人じゃなきゃ、か。メンツはさておき、か。いい伝説出たな。 いまや、ファンの巡礼地と化した焼肉店は、堺正章経営→田辺エージェンシーと、点が線につながるのも早かった。次の伝説は1月ドラマ終わりの春か、契約更新前の夏頃か。今年もキムハブとギフハブからは、目が離せないな。 ◎調整の必要アリ 「ベビーカー自粛」により、ネット上で騒ぎになった神社。字面だけ見たらイヤな感じだが、そこに至るまでの艱難辛苦を知るに至り「あー、それじゃあ……」と腑に落ちた。この理由のところまでちゃんと見届けてから参戦すればいいのに。「車椅子も同じように扱われているのだろう」と早合点でつぶやき、乙武洋匡さん、またノーカウント。 しばしの沈黙を経て、ちょっと早めの啓蟄を迎えた乙武さんであるが。共感を得るところからポイントを稼がなければいけない立場なのはわかるが、何か噛みつく相手の選択がベタな上、噛みつき方もものすごい「正攻法」なのが今ひとつ……。 かつて、既存の「障がい者感」をブチ破ってみせるのが得意だった風雲児・乙武さん。乙武さんにしか言えないような自虐・自嘲モードで攻めてくれないと。BPOかと見間違うようなユーモアゼロの「正論」かざしてグイグイ割り込まれても。いつまでもポイント加算になりはしない。 乙武さんの本当の啓蟄はいつになるのか。暦に間に合うといいが。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/21 20:36 関連記事 逃げ切ったASKAに迫る、謎の集団「ギフハフ」に期待される活動『2016 FNS歌謡祭』、ほとんどラップだった長渕剛のステージが教えてくれたこと問題を抱える豊洲のタワーマンション、住人と非住民の大きな隔たり高梨沙羅のCM「きゅうりのキューちゃん」に拭えぬ疑問「1本満足バー」ライブ編CMのSMAP・草なぎ剛が教えてくれること 次の記事 木村拓哉の年末年始動向 >