サイゾーウーマンコラム京都「御金神社」のアウトなおみくじ コラム [連載]そうだソルティー京都、行こう 伝統や文化はクソ食らえ!? 京都「御金神社」の拝金主義すぎる“アウト”なおみくじ 2017/01/06 19:00 そうだソルティー京都、いこう 境内のここそこに金の文字や色があふれ、お守りももちろん金なので、売り場はもはや後光が差す勢いである。 大大大吉入 さてここには、「福財布」という代物が売っており、出向いた日には、ちょうど在庫がある日だったらしく、結構な人で賑わっていた。 「本日は」ある、ということは、ない日が多いのか 取材で来たのなら、福財布を買わないわけにはいかないだろう。……だけど、なんか、どうしても食指が動かないんである。 左上が福財布 自分の美的センスと合わないというか、「わあ、すごく欲しい!」と思えなかったのだ。ちょっと迷ったが、とりあえず「大大大吉入りのおみくじ」を買ってみた。勝手におみくじルールを追加するこのフリーダムな感じ。伝統とか文化とかくそ食らえな姿勢がすがすがしい。どうせだったら「大金吉」とか、ここにも金の字を入れたら統一感が出てブランディング的には正解じゃないだろうか。 大大大吉入りの御金みくじは小吉 おみくじには買い物運として、「第一印象で決定」とあり、「心の声に耳を傾けて」とある。……そうか。心の声に耳を傾けたところ、「福財布はいらないんじゃないか」と言われている気がするので、購入は見送ることにした。 購入前にサイトをいろいろ見たが、福財布にどうご利益があるのか全然わからないんである。「福財布に入れておいた宝くじが当たった」とか、ズバリな口コミでも見つかったら即買いだったかもしれないんだけど。 その代わり、3カ月ほど前だが、絵馬を書いたので、こちらの御利益を期待したい。果たして願いは叶うのか……! お金がジャブジャブ舞い込んできて、一生高笑いの人生が送れますように!! 阿弥陀も銭で光る… 地獄でメスが光る… 和久井香菜子 御金神社に行くと、田舎の成金豪邸が思い浮かぶ。虎の毛皮に掛け軸と壺、畳にじゅうたん、みたいな豪華絢爛な居間。絵馬に書かれたお願い事もみんな直球だし、「奥ゆかしい」という言葉がこれほど似合わない神社も珍しいんじゃないだろうか。 和久井香菜子(わくい・かなこ) 少女漫画マイスター、文筆家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。 前のページ12 最終更新:2019/05/21 18:35 Amazon るるぶ京都ベスト'17 (国内シリーズ) やっぱり金が嫌いな人なんてこの世にいないと思うわけ 関連記事 京都屈指の珍スポット「時雨殿」がリニューアル! サイバー百人一首ミュージアムはいま竹の御殿に鎮座する「かぐや姫」人形――願いが叶うという触れ込みの京都謎スポットに潜入京都・高雄で発見、本堂が閉まりっぱなしの謎の寺! “まんじりと見張られる”拝観体験客を呼ばねば潰れる!? 観光激戦地・京都で見つけた、金福寺の必死すぎる“看板芸” 本能寺跡地がとんでもないことに!! 原哲夫先生ミーツ信長な珍スポット「信長茶寮」に潜入 次の記事 悪評高いジュリア・ロバーツ >