サイゾーウーマンコラムASKAが独占インタビューで見せた気概 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 『ミヤネ屋』音源使用で“立場”を得たASKA、独占インタビューで見せた気概 2016/12/30 21:00 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! 『SUPER BEST II』/ポニーキャニオン ◎あふれる才能 まさか不起訴になって出てくるとは。逮捕当日、ASKAの曲を勝手に流した『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)であるが。あの時点では、完全に「再犯したASKAが、ラリって逮捕前にこんな曲を」という、痛いモノ見たさ優先の空気が醸造されていた。「勝手に作ったという東京五輪のテーマソングだそうです、聞いてみましょう」「*×▲※☆■♪~」。 次にASKAに会うのは少なくとも数年後。どうせこれから権利どーのこーのじゃなくなるだろうし。あの時点では世間と一緒に、同じ喫水線を見ていたはずなのに。推定無罪逆転さよならホームランで、『ミヤネ屋』に「めっ」。こういうこともあるんだなぁ。 権利を侵害され、侮辱も受けた被害者として、堂々と話を聞いてもらえる立場に急変したASKA。「雑誌の独占インタビューを受けた」という報道に「『週刊文春』(文藝春秋)かな、『週刊新潮』(新潮社)かな、それとも『創』(創出版)だったりして?」と見てみたら「週刊SPA!」(扶桑社)でやんの。いやー。世に数多ある雑誌の中で「週刊SPA!」か。「ASKAが本誌だけに語った!」の相手に「週刊SPA!」を選ぶのか……。すべらへんなぁ宮崎くんは。近いうち、またねー! ◎そういう見方もある 『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)最終回。オルゴール音流れすぎで、マツエクの施術室かと思ったが。 誰も望んでいない、ぶった切るような終焉は確かに悲痛で、「やめないでー!」という国民感情もわかる。だが続けたところで、元のSMAPに戻るわけではないしなぁ。 1月の「空中分解」会見以降、『スマスマ』で見るメンバーの苦悶の表情といったら、ちょっともう見てられないレベル。「楽しいバラエティ番組」の域を超え、完全に「公開拷問」。痛みを取り除き、人として楽に。あれは生前葬でも公開処刑でもなく「尊厳死」だと思う。 特に、最後上を向いたまま微笑して目を閉じていた香取慎吾。『真田丸』(NHK)のラストシーンかと思った。もう収録ないからね。ゆっくり休んでください。 ◎来年も期待 「文春」本年最後っ屁砲は、嵐・松本潤と安田美沙子の夫の不倫。ま、未婚の松本は不倫ではないが。なかなかの生々しさ。SMAPの生き地獄との対比で、楽しそうで何より。 そして安田美沙子の夫。安田美沙子の夫かぁ。一般人の。うーん。昔なら「あーあれ。ぽいねー」でハナにもかけられず、キャッチ&リリースされてたレベルの人物まで、今は報道されるように。 全ては「ゲス不倫」というジャンルが正式に確立してしまったことによるな。「浮気」というグレーゾーンな呼称は死語に、いや、禁語になった。でもその概念と劣情が、人の世から消えることは永遠にないだろう。 とにかく来年も「文春」に任せろってことだ。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/21 20:36 関連記事 逃げ切ったASKAに迫る、謎の集団「ギフハフ」に期待される活動事故で活動自粛のNON STYLE・井上裕介、2月復帰の暁に見る景色とは『2016 FNS歌謡祭』、ほとんどラップだった長渕剛のステージが教えてくれたことユーキャン流行語大賞に来場した「週刊文春」に思うこと問題を抱える豊洲のタワーマンション、住人と非住民の大きな隔たり 次の記事 SMAPとファン、激動の1年を振り返る >