【連載】美容整形Dr.高須幹弥に訊く!

2016年に急増した「なりたい顔」の芸能人は? Dr.高須幹弥がブームとその背景を読む!!

2016/12/26 21:00

■CG顔になりたがる男女
 同じく16年に増えたリクエストで驚いたのは、「ゲームキャラクターの顔になりたい」というもの。こういった要望は男女ともにあって、女性は『バイオハザード』に出てくる主人公の女性ジル・バレンタイン、男性は『ファイナルファンタジー』のクラウド・ストライフが多かったです。

 最近のゲームはCGが駆使されているので、登場人物がみんな立体的で整った顔立ちなんですよね。あこがれる気持ちもわからなくはないですが、画面上で作られた顔ですし、しかも彫りが深くて外国人っぽい顔立ちなので、日本人では不自然になりやすいんです。そのため、できるだけ自然に近づけるよう、その方の顔に合った控えめな施術をおすすめするのですが、「絶対この顔にして!」という方も半分くらいいて困りました。そういう方は、カウンセリングでのアドバイスに「失望した」「期待してきたのに残念!」と言って、怒って帰られます(笑)。でも、残りの半数の方は、僕の話をプロの意見として聞き入れてくれて、控えめに似せるか、キャラクターに関係なく自分の顔に合った手術に変更するかで、満足していただいています。

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高須幹弥(たかす・みきや)

美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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最終更新:2016/12/26 21:00
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