サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」の美容法がもはや『ロボコップ』 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」1月号 「Domani」の美容はもはや『ロボコップ』ノリ!? 「マシーン所有」の字面に見える信頼 2016/12/25 16:00 女性誌速攻レビューDomani 「Domani」(小学館)1月号 「Domani」(小学館)1月号。「占い」には興味が薄いと思われていた超現実主義の「Domani」にも、この時期だからでしょうか、別冊にて「2017年 女・妻・母のための『占い』BOOK」がついていましたよ。イヴルルド遙華、キャメレオン竹田、李家幽竹×青木良文、ゲッターズ飯田と、この時期、各女性誌で頻繁に見る面々の名が並んでいます。 イヴルルドさんに関しては「2037年までの運勢カレンダー付き」でございます。20年後ですか……東京オリンピック開催が決まった際に、7年後の自分自身さえ想像できなかった私に20年後を突きつけるとは……。20年後……55歳。「女」のままなのか「妻」になってるのか、それとも「母」に……? 占いなんてあいまいなものでなく、神から直接今後の人生をズバッと教えてもらいたいものです! そして、モデルや編集部員によるお勧め占い師情報もあります。気になったのは、里海さんオススメの「沖縄『カフェサンフランシスコ』の顔相占い」。「沖縄」で「サンフランシスコ」って、辺見えみりさんの手がけるブランドコンセプト「モダンなPARISに住みながら、生まれ育ったLAの高い空と青い海を想う」に匹敵するポエミー感ですが、里海さんいわく「特に恋愛面はかなり当たっていました!今でも、一緒に行った友人と盛り上がる鉄板ネタになっています」とのこと。ネタかい! <トピックス> ◎働く女性を応援し続けて創刊20周年! ◎「美療の森」の歩き方 ◎2017年 女・妻・母のための「占い」BOOK ■不穏な人選が並ぶ「Domani」の歴史 いつもと変わらぬ「Domani」に見えますが、実は今号、創刊20周年にあたるメモリアル号なんだそう。女性誌のアニバーサリー号というと、大体が浮かれモードだったり、専属モデル&スタッフで盛り上がってる内輪ウケ企画が多い印象ですが、さすがデキる女「Domani」。あくまで控え目に、「20th Anniversary」と表紙に打つ程度に気持ちを抑えていて、好感です。 「Domani」は“働く女性”の雑誌として創刊されたそう。「創刊当時のテーマは“グローバルキャリア”。働く女性として、海外も視野に入れたアクティブな女性像が理想とされていました」とのこと。ちなみに、20年前の1996年は月9『ロングバケーション』(フジテレビ系)が大ヒット、プリクラやアムラーファッション、ルーズソックスがはやっていました。いわゆるコギャル全盛期ですが、そんな中「Domani」は、表紙モデルに「文化人のジュリー・ドレフェスさん」を起用し、「N.Y.で知るコートの流行」や「ノンエイジ・キャリアの安らぎの部屋」「ノンエイジ・キャリア1万人のアンケートからわかった 私たちが本当に欲しいスタイルは『シック・シンプル』」など、今読んでも遜色なさそうな現実的な企画を連発していたんですね。残念ながら、筆者はグローバルとは程遠い、半径数キロの世界で生きてるので、ノンエイジ・キャリアもジュリー・ドレフェスさんも理解できないので、薄目でページを捲りましたが……。 次のページ グローバルな美療=叶姉妹? 12次のページ Amazon 『Domani(ドマーニ) 2017年 01 月号 [雑誌]』 関連記事 ししゃも脚にボトックス! 細くするなら「打てばいい」の“大人すぎる”「Domani」「不寛容な社会」企画の「Domani」に内在する、女たちを縛り上げる厳しい目線「Domani」が35歳女に強要する、仕事と結婚と「母」への道……林真理子も後ろ盾に!「Domani」、年下男子との恋をついに解禁! 緻密なプラン提案も肝心の「授かる」がない!?「Domani」の「母・妻・女」分類が溝を深める!? 噛み合わない母と女の“保活”議論