サイゾーウーマンカルチャー社会ラオスの不発弾処理に米国が93億円支援 カルチャー いまだに残るベトナム戦争の傷跡 国土の1/3が不発弾に汚染されたラオス 日本の元自衛官や建設機械が支える処理作業 2016/10/05 15:00 ラオス ラオス(外務省ウェブサイトより) 2016年9月6日、ラオス人民民主共和国を現役米国大統領として初めて訪れたオバマ大統領が、ラオスに眠る大量の不発弾の処理費用を支援することを表明した。向こう3年間にわたり、約9,000万ドル(約93億円)もの支援となる予定だ。 ■ベトナム戦争時に、米国が爆弾200万トンをラオス国内に投下 ラオスは日本人にはあまり馴染みがない国だが、東南アジアにあり、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに囲まれた社会主義国。ラオスにとって日本は最大の支援国で、日ラオス外交関係樹立60周年を迎えた15年には「ラオス・フェスティバル」が東京で開催されたり、ラオスと日本初の合作映画『サーイ・ナームライ』も撮影されるなど、近年、交流は活発化している。 そんなラオスは、国民1人当たりの被爆撃量が世界一とされる。1964~73年に米軍からおよそ200万トンもの爆弾が投下されたからだ。主に北部の共産主義革命勢力の支配地域と、ベトナム戦争時に北ベトナム軍の物資・兵力を輸送するホーチミン・ルートがあった南部が標的になった。 イギリスの支援団体「COPE」の展示場にあった、クラスター爆弾のオブジェ 投下された爆弾には、数百発の子爆弾を抱えて広範囲を攻撃するクラスター爆弾もあった。爆弾は、統計的に約30%は不発に終わる。子爆弾は約2億7,000万発が投下され、そのうち約8,000万発が不発だとみられる。96年にラオス政府が不発弾処理機関「UXOラオ」を創設したが、20年たった現在も、いまだ全体の1%程度しか処理は進んでいない。 ラオスでは、土地開発前に不発弾調査と処理が義務づけられている。処理には100ヘクタール当たり2,000万円以上の費用がかかるとされ、開発や経済的発展が妨げられる一因でもある。内陸という地理的不利もあって、発展が近隣国と比べて遅れており、企業も調査費用を捻出できない。政府も支援どころか、UXOラオの予算でさえ15年はゼロにしたほどだ。不発弾処理に取り組む姿勢はあるが、ない袖は振れない状態にある。 そこに発表された米国の支援。これまでの20年間でも米国はおよそ1億ドルの支援をしてきた。今回は3年間で同規模の支援が行われることになる。 ■男児に死傷者が多いラオスの不発弾問題 不発弾の爆破処理の瞬間(JMAS会報「オヤジたちの国際貢献(3)」から抜粋) 1964~2008年の不発弾による死傷者は、ほとんどが民間人で、約5万人にも上る。00~11年だけでも、死者は約2,600人。年間平均が200人以上になり、11年のラオス国内交通事故死者数が902人だったことを見れば、いかに多いかがわかる。 14年度版統計によれば、不発弾による死者数は45人、負傷者29人と大幅に減った。UXOラオは啓蒙活動も行っており、不発弾への対応が認知され始めたためだ。しかし、農民が畑仕事で足元に埋まっていることを知らずにクワを振り下ろして暴発するという、避けられない事例もある。注目したいのは、14年の死者のうち12人は子どもで、すべてが男児であったことだ。 クラスター爆弾は特殊な形状をしていると同時に、不発を考慮して、処理時に発見しやすいようにカラフルになっている。ただ、これは建前で、不発弾に触らせることで暴発を狙っているのではないかともいわれる。そのため、好奇心旺盛な男の子に被害者が多い。つい先日も、中部の県で10歳と9歳の兄弟が不発弾の犠牲になったばかりだ。 早急に問題解決が必要で、米国支援は渡りに船であるが、貧困国によくある、官僚らが外国からの支援をこっそりとかすめ取ってしまう懸念がある。米国には資金管理機関があり、ラオスでも監視はすると思われるが、適切に使われるかはわからない。 12次のページ 関連記事 ベトナム、ラオス、カンボジア……多国籍の人が暮らす神奈川県最大の公営「いちょう団地」イスラム国を取材した報道カメラマン横田徹が語る、日本が戦争に巻き込まれる可能性「夫は、子どもが生まれる前に戦争で亡くなった」 シリア難民キャンプに暮らす女性たちの実情人気急上昇中のベトナムのビーチリゾート ダナンは本当に最高の旅行先なのか?日本に女性首相が生まれないのはなぜか アジアのリーダーと社会構造から考える サイ女編集部おすすめ 【プウ美ねえさんのお悩み相談】漫画家・熊田プウ助が“エプロンメモ”とともに回答 【悪女の履歴書】世間を戦慄させた女性殺人犯たち――女の心を呪縛する闇をあぶり出す 【40代婚活マンガ】オバサンと言われても結婚したい! 漫画家・白戸ミフルの実体験 【日本の“アウト”皇室史】 歴史エッセイスト・堀江宏樹が語る破天荒な「皇族」エピソード 暮らしのおすすめ記事 【肉寿司】都内で一斉閉店、最終日に看板メニューを食べてわかった「ブーム終焉の理由」 食べ物 【ヤオコー】321円「煮物炊合せ」、まさに絶品! “デパ地下に負けない”は本当だった 食べ物 【ペッパーランチ】の新業態「ロックスハンバーグ」、980円ハンバーグを食べたら絶品! 食べ物 【ワッツ】110円「キャスター付きケース」でキッチンのストレス激減! プロの収納アイデア3 住まい マクド「スパイシーマックチキン」を倍バーガーにした結果……? 業務スーパー「正宗生煎包」焼き小籠包がおいしい!【デカ盛り日記】 食べ物 暮らし一覧へ 男性アイドルのおすすめ記事 TVer期間限定配信日テレドラマ、『だが、情熱はある』『ごくせん』がお気に入り数上位のワケ STARTO(旧ジャニーズ) SixTONES・京本大我が1位に! 男性アイドル生写真売り上げ【2025年2月ベスト5】 京本大我 KEY TO LIT、ブログで岩崎大昇の“土下座謝罪”動画投稿で「度が過ぎてる」と物議 KEY TO LIT SixTONES・高地優吾が警戒! ジェシーがライブ後に呼んだ女性の“特別ゲスト”とは? 髙地優吾 キンプリ・永瀬廉&高橋海人の仲良しショットが半数占める! 生写真売り上げ【2023年12月ベスト10】 STARTO(旧ジャニーズ) 男性アイドル一覧へ