カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「BAILA」10月号

「柔軟剤」で独身か既婚かジャッジ!? 「BAILA」女子、男性への疑心暗鬼が止まらない

2016/10/08 16:00
「BAILA」2016年10月号(集英社)

今月号の「BAILA」(集英社)のファッション大特集は「シンプル好きこそ、秋は『大人の可愛げちょこっと盛り』!」。これまで、シンプルなお仕事ファッションをテーマにしてきた「BAILA」いわく「最近、読者から『シンプルに飽きた』という声をよく聞くんです」とのことで……。「ちょ、それBAILAに言ったらいかんやつ!!」と、のっけから雑誌を落としそうになった筆者でしたが、タイトルに「シンプル好きこそ」と入っている通り、中身は平常運転なのでご安心ください。

 さらに「BAILA」読者は、ファッションだけでなく、普通の恋愛にも飽きてきてしまったのか、今号の恋愛企画には、何やら不穏な空気が漂っています。さらに「BAILA」自身も、あの手この手で読者の恋路をこじらせようとしてくるという……。「BAILA」許さん! ということで、早速中身を見てまいりましょう。

<トピック>
◎長塚圭史 愛の処方箋「好きなことに一直線すぎて…」
◎「この男、結婚しているかも?」センサー鍛えなきゃ!
◎目指すはアンちゃんスマイル!Let’s笑顔ブートキャンプ!

■長塚圭史が心をえぐりにかかる!!
 まず最初に「長塚圭史 愛の処方箋」を見ていきましょう。今月号は「お笑い、バレーボール観戦、ライブやイベント…。昔から好きなことに一直線なタイプなんです。でも、もしも彼ができて、彼しか見えなくなったらどうしよう?こういった趣味を優先できないんじゃないかと不安です(30歳・薬局受付)」というお悩み。そこは長塚圭史、持ち前の鈍感力なのか、嫌みがお上手なのか、必要以上に相談者の心をえぐってえぐってえぐり返します。

「やっぱり(彼氏が)欲しいからそういうことを言うのですね。だけど現状彼氏ができる見込みはない。でも見込みがないなんていうのはあんまり気持ちの良い話じゃありませんから(中略)、彼氏なんかできたら寧ろ困るのですという防御壁を作り上げたわけです。拍手」
「『一直線』という言葉にあだち充的な清々しさがあるのですね。貴女が三十路に差し掛かったことを忘れさせてくれる希望のワードです」

 そして最後に、「外見から考え直してみてください。きっと貴女は自分に言い訳をしてファッションもさぼっている筈です」というアドバイスを送り、長塚圭史は去っていきます……。完膚なきまでに叩きのめされた「30歳・薬局受付」、「もう恋なんてしない」と固く決意をしたのではと不安になります。それにしても、読者に「外見から考え直してみてください」とは、女性ファッション誌「BAILA」の面目丸つぶれではとヒヤリ! 常盤貴子は長塚圭史にもう少し女の子の扱い方を教えてあげて!!

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