サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「an・an」ふんわり美乳特集の正体 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「an・an」9月14日号 「an・an」ふんわり美乳特集、金と手間がかかりすぎる「ありのまま」の正体 2016/09/11 18:00 女性誌速攻レビューan・an ■スピリチュアルな世界観で語られる美乳 そんな「ふんわり美乳」号の中で、目についた特集を2つ紹介します。まず「すべてのお胸は土台から! 美胸のつくり方。」には、「~あなたを救う乳神様~」なる3人衆が登場。「こっそり抱えているお悩みを解消すれば、自分史上最高の胸になれること間違いなし。3人の乳神様の教えに今すぐすがりましょう!」など、なぜかはわかりませんが、美乳の話題に対して唐突にスピリチュアルな世界観を持ち出してきます。 しかし内容としては、「鎖骨の中心と左右のバストトップを結んだ三角形が正三角形にならない」胸を“ダメ乳”とし、理想の正三角形に近づけるためのエクササイズを10ページ近く特集したなかなか実用的なもの。ちなみに筆者を悩ます「離れ乳」に効くエクササイズは、「“谷間のある私”をイメージしながら、腕で胸を寄せ上げする」ことらしいですよ! イメトレかよ!! さらに「『お胸さまコスメ』ベスト8」を見てみましょう。「エフォートレス美乳賢者たち」という、もはや「ツッコミ待ちだろ!」としか思えない肩書の6人の女性たちが登場し、オススメのバストコスメを紹介するコーナーです。こちら、「エフォートレス(気取らない、努力しない)」を謳っておきながら、バストに効くヨガやマッサージに毎日励んだり、50mlで3万円近くもするバスト用美容液を紹介したりする横暴っぷり。「エフォートレス」のハードルが高すぎます。 やっぱり「an・an」女子たるもの、文字通りの「ありのまま」ではダメで、時間と金をかけて理想に近い「ありのまま」を手に入れなければいけないようです。インタビューでの「実は私、バストのケアは最低限しかしていなくて……」なんていうマギーの言葉を鵜呑みにしてはダメ! そんなメッセージを、今号の「an・an」からは感じました。少々厳しい現実を突きつけられた気がします! ちなみに巻末の特集「見たり、食べたり、拝んだり?! anan秋のおっぱいニュース。」には、胸の“重さ”を野菜と果物に例えたトピックが。Aカップはりんご1つ分、Bカップはもやしパック2つ分、Cカップは中くらいのレタス1つ分、Dカップは中くらいのじゃがいも5つ分、Eカップは大根1本分ときて、Fカップにいたっては、中くらいの白菜1個分の重さだとか! 美乳を目指す皆さま、今号を読んでこういったやけに具体的なデータも頭にいれつつ、理想の「ありのまま」を描いてみてはいかがでしょうか? (小麦こねる) 前のページ12 最終更新:2016/09/11 18:00 Amazon 『anan(アンアン)2016年 9月14日号 No.2019 [雑誌]』 あたちは「もやしパック2つ分」か…… 関連記事 「an・an」セックス特集に異変!? 愛撫テクニックは消滅、“エロエリート”新機軸とは?「2穴挿入に興味がある」妄想路線に寝返った「an・an」セックス特集セックス特集界の女王「an・an」が、ローションプレイをパワープッシュ!「セックス特集なんて、バカだ」、「an・an」に刺さるユーミンの心意気「彼の"袋"を感じろ!」「an・an」セックス特集は、謎の職業"ヒーラー"が活躍 次の記事 上野千鶴子が語る“理想の結婚”の矛盾 >