相手も一癖ある感じ

卑猥動画の過去も薄れてきたのに……『クリミナル・マインド』のホッチナーが脚本家を蹴って停職処分に!

2016/08/12 20:10

 この一報から9時間後、「TMZ」は、トーマスがこれまでにも撮影現場で暴力的になったことがあったと報道。10年にも、クルーや共演者らが見ている撮影中に、番組のアシスタントディレクター(AD)を荒っぽく突き飛ばしたと伝えた。この時は停職処分にならなかったが、局からアンガーマネジメント(怒りの感情をコントロールするセラピー)を受けるよう命じられたという。トーマスがADを突き飛ばした理由は、のろのろと動いていたからという些細なこと。「これだけじゃない。何年も前からトーマスは撮影現場で、人につっかかったり、口汚く罵ったりしてきた。でも番組のスターだったので、誰も何も言えなかった」という番組関係者の話も伝えられた。

 「TMZ」はこの報道から1時間もしないうちに、今度は「トーマスが蹴ったのは、脚本家が挑発的な態度を取ったからだ」というトーマス関係者のコメントを伝えた。脚本家の名前はヴァージル・ウィリアムズで、番組の共同制作総指揮も務める男。ボクシングや格闘技が趣味で、彼は口論中にトーマスにケンカを仕掛けるような動きをしたため、身の危険を感じたトーマスが蹴ったのだと伝えた。なお、米エンタテインメント業界サイト「Deadline.com」は、これにより、トーマスは最低でも、シーズン12のエピソードのうちの1~2話は出演できなくなるだろうと報じている。

 190cm近くある長長で、『クリミナル・マインド』ではあまり笑顔を見せないお堅い役を演じているトーマスだが、出世作は恋愛コメディ・シリーズ。97~02年に米「ABC」局で放送された『ダーマ&グレッグ』で、上流階級出身のエリート検事補の夫と、ヒッピーの両親を持つ自由気ままなヨガ講師の妻の夫婦愛を描いたドタバタコメディで、トーマスは夫役を演じた。そんな彼が、『クリミナル・マインド』で、シリアスな役を演じることになり、当初、彼のファンは戸惑った。しかし、さすがは名門ジュリアード音楽院で演劇を学んだだけあって、ホッチナー役も見事に演じ、当たり役に。業界からも、なんでも演じることができる名優だと高く評価されるようになった。

 しかし、3年前の13年。そんな実力派俳優のトーマスが、ジャグジーに浸かりながら卑猥な言葉を口にする情けない動画が流出し、世間はあ然。ポルノサイトの画像を「自分」だと偽り、Twitter経由でトーマスに送りつけて言い寄ってきた女性に、いとも簡単に引っかかり、2年もの間、この女性と卑猥なメッセージや画像、動画を送り合っていたことが明らかになってしまった。トーマスは妻子持ちだが、「妻との関係は2年半前から破綻しており、子どもたちのために一緒に住んでいる、家庭内別居状態である。だから浮気じゃない」と弁解。しかし、ファンは、げんなりしてしまった。

 その後、トーマスは仕事をしっかりとこなし、プライベートでは3人の子どもたちのよき父親として時間を注ぐように。今年に入ってから始めたインスタグラムでも、『クリミナル・マインド』の撮影現場や合間に撮った写真、共演者のリラックスした写真、息子たちや愛犬、猫のショット、ギターを弾いている写真などを投稿。卑猥動画流出騒動も人々の記憶から消え、堕ちたイメージも、いつの間にか回復していた。


 そのタイミングで今回の騒動を起こしたことにより、ネット上では、「そういう人なんだろうけど、がっかり」「男性更年期障害なんじゃないの?」「せっかくエロスケベなオヤジのイメージを挽回できたのに、今度はキレるオヤジかよ」と落胆する声が次々に上がっている。番組ファンからも、「モーガンに続いてホッチナーまで突如降板することになったら、もう見ない」という声も。

 脚本家も、かなり風変わりな人物らしく、トーマスだけを悪者にするのは気の毒な気もするが……。今後、騒動を目撃した共演者やクルーがどのようなコメントを出すのかにも、注目が集まりそうだ。

最終更新:2016/08/12 20:10
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完全にガルシアにネタにされる案件だな