サイゾーウーマンカルチャーインタビュー3万人と経験したAV女優のセックス観 カルチャー 【連載】ヤリマン女の性生活報告 「風俗を浮気と思わないでほしい」3万人と経験したAV女優のセックス観 2016/08/12 15:00 インタビューヤリマン ■今の女の子たちは、アダルトの仕事を軽く考えすぎてる 最後に、今ちまたで話題になっているAV女優の人権問題にも、少し触れてみた。 「これは私の個人的な意見なんだけど、AV女優や風俗嬢なんて、将来“結婚して子ども産んで”っていう予定があるならやるべきじゃないと思うし、それなのにやってしまうっていうのは、親の管理不行き届きだと思うけどね。それを後から業者に“騙された”なんて言うんだったら“そもそも、そんな状態で表に出すんじゃねえよ”って思います」 ――教育の問題だと。さすが江戸っ子というか、学習院教育というか(笑)。 「今の女の子たちは、アダルトの仕事をちょっと軽く考えすぎてると思う。AVのインタビューで夢を聞かれて、女優が“お嫁さん!”なんて言ってるのを見ると“馬鹿じゃないの!”って思うわけ。今はAVのスクショ(スクリーンショット)も簡単にできる時代だし、すぐにネットで特定されてしまいますよね。自分たちがそういうメディアを見て入ってきてるんだから、そのメディアの中の人に自分もなるんだっていうことがわからないまま働いてる子が多すぎる。やってる側も、やらされてる側も、自覚が足りない。私はやってて、これ以上ない底辺にいるとは自覚しています」 有奈の言葉の端々には、セックスで生きてきた人間ならではの決意が感じられる。たとえば彼女は父と兄を共に自殺で亡くしているのだが、数年前、長野で行われた父の葬式には出ていないことも、その決意がプンプン表れたエピソードだ。 「3年前に父が死んだ時に“じゃあ、兄と一緒に長野のお墓に入れよう”ってなって、その時はもう母は離婚してたから、私が相続人で、葬儀をしなきゃいけなかったんですね。でも、結局、段取りしてお金渡して、“行かない”って言いましたけどね」 ――それは、なんでですか? 「遺された側としては、必死に生きていかなきゃいけないじゃないですか? 祖母は“真田の女らしく生きろ”ってメールしてきましたけど、風俗嬢なんて日雇いの労働者なんだから、お金を稼がないと次の葬式もあげられない。だから“私は出勤します”って、お店を選んだんです」 有奈めぐみの戦場は、かつても今も、そしてこれからも、セックスの現場にあるのだ。 (文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc.代表/@mitutika) 有奈めぐみ(ありな・めぐみ) 東京都出身のAV女優、風俗嬢。38歳。身長152センチ/3サイズB115(Jカップ)W62H90 血液型はO型。得意技はパイズリとフェラチオ。東京「渋谷人妻城」プラチナコースに所属中。特技は剣道。真田幸村の末裔。ツイッター 前のページ123 最終更新:2016/11/11 21:43 Amazon 職業としてのAV女優 (幻冬舎新書) ヤリマンの道は奥が深い 関連記事 “性”潔癖症がAVエキストラに――撮影現場を通して見えた“男に消費される”嫌悪感の正体 昭和19年生まれ・古希の熟女AV女優に聞いた、高齢者の性欲と性風俗の現場“男性のAV女優”大島薫が語るセックス観に感じた、“ボクらしく”という自由「日経記者なのに元AV女優」鈴木涼美が語る“夜のオネエサン”へのレッテルと、キャラとしての私エロメン、性器美容、春画――2010年代、オンナたちの“セックスカルチャー”5大トピック 次の記事 伊藤綾子“嵐のニュース”担当で炎上 >