サイゾーウーマンカルチャースポットアラサーが触れるべきギャルマインド カルチャー 映画『黒い暴動♥』イベントレポート ガングロギャル映画『黒い暴動♥』、アラサー女子こそ“ギャルマインド”に触れるべき理由 2016/08/27 19:00 インタビュー ギャルは消えてもギャルマインドは永遠に不滅だ。90年代に一世を風靡したギャルは、当該者たちの姿こそ街中で見なくなったが、文化やコンテンツとしていまだに根強く人々に支持されている。 現在全国順次公開中の、史上初のガングロギャル映画『黒い暴動♥』。12年前に石川県の田舎町でキラキラとした高校時代を謳歌したガングロギャルたちと、現在はアラサーとなり昔の面影もなくそれぞれの道を歩んでいる彼女たちの姿を描いたアラサー青春ムービーだ。俳優としても活動する宇賀那健一氏による、初の長編監督作である。出演は馬場ふみか、柳英里紗、平松加奈子、今井華、間宮祥太郎、村上虹郎ら期待の若手俳優陣に加えて、強め“黒肌”ギャルの全国ユニット「BLACK DIAMOND」のメンバーなど。 本作の公開に先立ち、7月27日、渋谷の円山町に新しくオープンしたばかりのトークライブハウス「ロフト9」にて映画公開記念イベント「映画『黒い暴動♥』公開直前記念!~ギャルを野に放て!~」が開催された。 ■7年の構想を経て完成した『黒い暴動♥』 トークイベントには、宇賀那健一監督をはじめ、キャストの平松加奈子、木夏咲、金子昌義、BLACK DIAMONDのメンバーが登壇し、メイキング映像や「毎日大量にガングロメイクのファンデーションを塗り込んでいたから、人生で初めてニキビができてしまった」(平松)といった、数々の撮影秘話が語られた。 そして原案や脚本も務めた宇賀那監督が、本作を撮影した経緯を説明。きっかけは、7年前にとあるオーディションで、今回のキャストでもある木夏咲と出会ったことだった。なんでも木夏は、平成生まれでありながら「高校時代は地元の山形県でガチのガングロギャルをしていて、河原でほかのギャルと決闘をしていた」のだそうだ。 元来ロック好きの宇賀那監督は、その話を聞いて「ギャルはロックンロールだ!」と強い衝撃を受け、国会図書館に通ってギャル雑誌「egg」(大洋図書/現在休刊)を読み漁ったり、BLACK DIAMONDが働くガングロカフェで取材をしたりとギャルについて調べ上げ、企画を膨らませていき、7年の構想を経て本作の映画化に至ったのだという。 123次のページ Amazon 『黒い暴動(小学館文庫)』 関連記事 「LARME」女子とは何者か? ファッション、SNS、男性観に見る“新種のギャル”像セックス特集、安室奈美恵、秋葉原――「Cawaii!」元編集者が語る“ギャルブームの盛衰”ガングロギャル×女子大生が語る、「モテ」と「偏見」と「将来」――“同世代女子”座談会変容するギャル以降の女子カルチャー――消費を拒否、文化系オヤジを拒む女子の可能性『ギャルと不思議ちゃん』から“女子”“ガール”へ……女の子たちの戦争の果て