サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「CLASSY.」ぺんたこ靴企画で「まさか妊娠!?」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」9月号 ぺたんこ靴の着回し企画の設定で、秘技「もしかして妊娠!?」を持って来た「CLASSY.」 2016/08/14 16:00 女性誌速攻レビューCLASSY. 「CLASSY.」2016年9月号(光文社) 女性ファッション誌でいうところの、いわゆる“夏枯れ期”に突入している、今月の「CLASSY.」(光文社)。特集は「真夏の楽ちんオシャレ決定版! 『デイリーブランド×ぺたんこ靴』」です。ファッション端境期をデイリーブランド特集で乗り切ろうとするのは、最近の「CLASSY.」の常套手段。今号はそこに「ぺたんこ靴」をぶつけてきました。「世の中、うまいだけの話には罠があるものです」と冒頭から煽るリード。「CLASSY.」いわく、安くて着回しが利くデイリーブランドと、楽ちんでしかも今っぽいぺたんこ靴、双方一見いいことずくめだけど考えなしに合わせると危ないからここはひとつプロの意見聞いておけ……とのこと。この鮮やかな誘導、まるで定年退職したお父さんを狙う投資詐欺のよう!! <トピックス> ◎特集 真夏の楽ちんオシャレ決定版! 「デイリーブランド×ぺたんこ靴」 ◎デイリーブランド×ぺたんこ靴で8月の着回しDiary ◎いま、結婚するなら“4低男子”! ■結局「何でもいい」し「どうでもいい」 デイリーブランド×ぺたんこ靴の正しい組み合わせについて、安心と信頼の「CLASSY.」がその根拠にするのは、もちろん恒例の「男性本音座談会」です。「男子ウケするデイリーブランド×ぺたんこ靴は実在する!」では、「女友達と会う時はデイリーブランド×ぺたんこ靴でいいけれど、デートの時はヒールを履いてきちんとした服を着ないと…」という女子の思い込みを一刀両断。「女のコってデートになると急にヒールやブランド物でキメてくる人が多い気がする」「男が全員ヒール好きっていうわけでもないし。それにデートにいかにも高そうな服を着てくるコってお金がかかりそうだなと思っちゃうかも」とぺたんこ靴に好意的な意見。 しかし厄介なのはここから。「僕はデートにスニーカーを履いて来られたら嫌かも」という男子いれば「僕は逆にスニーカー大歓迎」という男子もいて、さらに「僕は二人の中間かな。カジュアルすぎもコンサバすぎも苦手というか、清潔感があるちょっとキレイめな格好が好き」というハイブリットめんどくさ男子も登場。しかも最終的に「つまり僕たちの格好や雰囲気に合わせてくれたコーディネートならデイリーブランドでもぺたんこ靴でもOKってことだよね」と、この企画趣旨を完全に覆す「何でもいい」発言が飛び出す始末。「CLASSY.」のキラーコンテンツともいうべき男性本音座談会も、とうとう焼きが回ったか。 12次のページ Amazon CLASSY.(クラッシィ) 2016年 9月号 [雑誌] 関連記事 どこまでも男の妄想に付き合う「CLASSY.」が、危険なニオイしかしない“量産型女子”を提案男性座談会を多用してきた「CLASSY.」が、二股防止策として「都合のいい女になるな!」とまさかの警告これぞ「CLASSY.」! 着回しコーデ&女子会企画に漂う、「いつだって私が主人公」感UNIQLOやGAPをモテ服と紹介する「CLASSY.」のコピーが、イイ感じに狂ってる!今なお“マネジャー女”に勝機を見出す、「CLASSY.」の一向にこなれぬモテ言説