都知事選に出馬した小池百合子、その行動に学ぶ1つのこと
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎童心に返ってみる
「聞いてない!」「相談もない!」「電話に出ない!」ってママ友トラブルか。「都知事にふさわしい人間を選ぶ」のに一切関係ないマウンティングばっかり。
小池百合子も、「食事代は計上せず自腹です」って、胸を張るポイントが何かズレてるし。自腹で当たり前だろがい。
夜の選挙カーで、アオリ気味のライトに照らされ、聴衆に向かって演説する、そんな百合子。必死である。そして俯き気味のところに下から鈍い光が当たるという、どんな人でも二重アゴに見えてしまう「魔の角度」で、老け顔MAX!
夜道でスマホ見てるときが実はこれと同じ状況。最も放心した表情で俯いたところを、下から薄明かりで照らされるという細工マリアージュ。子どもの頃、懐中電灯でふざけて作ったあのホラー顔を、リアルで外に晒して過ごす時間が長くなっている。気を付けようがないが、自覚はしておこう。
◎女優仕事をまっとう
会見を行った高島礼子。囲み取材で「(尿検査)しました!」と対応するなど、沈痛ながらハキハキと、泣くべきところできちんと落涙。眉毛も描いてない感じのノーメークは、思ったよりメンテナンス感控えめで、自然に年相応。これが大地真央だったら、素顔っぽいナチュラルメイク作り込んで出てくるからな。4時間かけて。知らないけど。
しかしまあ、あの会見は「成功」であった。報道陣を味方につけ、とにかく彼女にとって、事件は青天の霹靂だったという印象を広く浸透させた。夫の早期切り離しを完了しつつ、薄情にも見えなかったし。世論も「一緒に住んでて、わからないわけないじゃない」から「今はそれどころじゃないでしょう、かわいそうに」に一変。新時代の『極道の妻』対応マニュアルを見せてもらった感がある。
これで「尿検査陽性」だったりしたら、いいオチなんだけどなぁ。あと、歯は白すぎ。
◎ええ~!?
都知事選挙の話に戻るが。「千年に一度の逸材」と、自民党が諦め切れない櫻井父。嵐・櫻井翔の父親で、知名度もイメージも抜群。だからどうしてもどうしてもお願いします!
「総理が直接説得したら断れないはず」なんて話も出てるが、大丈夫か? アポイントの朝、部屋で切腹してたりしないだろうか。
もうめんどくさいから、いっそ翔が直に出ちゃえば? あ、「家族に迷惑がかかる」って、まさか、そっちの……?
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。