サイゾーウーマンコラムベッキーの“復帰劇”は成功するか コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 執念の謝罪を済ませたベッキーの、芸能界“復帰劇”の成功をはかる指標 2016/05/13 21:00 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! 霞を金に変えて生きてきたのね ◎あらためてベッキーとは…… 「奥さんに謝る」ことだけをゴール目標に、執念の謝罪を済ませた(らしい)ベッキー。奥さん(元だけど)も、本当は顔も合わせたくなかっただろうに。ストーカーレベルの粘りに、「それでこの話から開放してもらえるなら」って。根負け。 しかしこの「謝罪さえすればOK」というメンタリティ、平身低頭に見せかけてやっぱり傲慢である。「直接迷惑かけたのは奥さんだけ」だから「そこさえクリアすればセーフ、だよね!」という、ものすごく即物的で強引な理論のゴリ押し。 どんなにイメージが崩れても、「本業」さえあれば、いずれ時が解決してくれることもある(例:海老蔵)。でもベッキーの本業は、「イメージがいい」だけだからなぁ。自分にとことん優しい今回の復帰劇で、またスタジオアリスに等身大パネルが飾られるとは、とてもとても。そして、スタジオアリスに等身大パネルが飾れないのなら、戻ってくる意味ないのである。正味の話。 ◎消えた御意見番登用 そして、所ジョージにまで火の粉がかかるベッキー問題。「高校生がタバコ吸うのも堂々と吸ったら怒られるけどトイレで吸ってたらちょっとかわいいじゃん。そんな感じなんじゃないの?」て。本人は、大物ならではの自由な発言、という感覚なのかもしれないが。何かこう、言ってセーフなこととアウトなことの、今の喫水線が見えてないというか。これまでの飄々としたイメージから、一気に時代錯誤な危険水域に入ってしまった感がある。 大御所も永遠に安泰とはいえない現代。ギャラが高い割には「実働」が見えないし。今回の件が「所ジョージじゃなくても、まいっか」という、諸所見直しのきっかけになるような気が。何より、あのたとえのくだりが、いまいちピンと来なかったというのが、大御所として一番ツラい。 ◎星浩を狙う男 局アナの富川悠太起用が吉と出た形の『報道ステーション』(テレビ朝日系)。それを横目に臍をかんでいるのが、『NEWS23』(TBS系)の駒田健吾アナウンサーだろう。 見慣れないオッサンキャスターを御輿の下から補う下支え役。でもこのオッサン、テレビ慣れしてないもんで、発言が要領得ないわ、タイミング悪いわで、完全なお飾り状態。お飾りにしてはジャガイモみたいで見栄え悪いし。 発言だけでなく、実際の体の動きも愚鈍だ。番組初日、オープニングからCM明け、席までの移動がもたついて間に合わず、翌日から構成が変えられてた。コメンテーターならまだしも、何でこの人がメインに飾られてるのかが、見ていてサッパリわからない。それを言ったら、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)もそうなのだが。あそこは出ている全員がそうなもんで、「何でこの人が」に対する思考を停止させる不思議な作用がある。 しかし、『NEWS23』にはその奇跡は起こらず。見て取れるのは、駒田アナの「実働はオレがメインだ!」の青い炎だけ。ビジュアル的にも能力的にも、何でオレがメインじゃないのか。任せてくれれば『報道ステーション』ばりの新しい風をTBSに入れてみせるのに。このジャガイモ、ほんっと邪魔。皆さんもそう思いませんか。舛添生出演時、爪痕残したのもオレだったでしょ。 「理由は見栄ということなんでしょうか?」という、舛添に面と向かってのあの斬り込みに、駒田アナの声なき声が聞こえた気がした。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/22 16:21 関連記事 北川景子&DAIGOの披露宴が刺激してしまった、アノ人の「やる気」キレイな文字で「週刊文春」に手紙を書いたベッキー、透けて見える妄信傍若無人・ホリエモンVS年寄りの道徳・尾木ママの対立に重なる、あの騒動藤原紀香&愛之助の“コント風”結婚会見で、誰よりも存在感を放っていたのは……乙武洋匡不倫騒動の「嫁の謝罪」について、考えてほしいアノ人 次の記事 ベッキー、『金スマ』での謝罪は「成功」 >