コラム
"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第321回】

SMAP“中居個人事務所”設立!? ジャニーズ事務所との「手打ち」と最も危険な存在とは

2016/06/21 21:00

 舛添要一東京都知事辞任でがぜん注目を浴びているのが、都知事選の候補者だ。中でもマスコミやテレビコメンテーターたちの待望論が強いのが嵐・櫻井翔の父親で、6月17日に総務省事務次官を退任した“櫻井パパ”こと櫻井俊氏だ。

 6月15日、櫻井パパは報道陣に対し明確に出馬を否定したが、それでもいまだに待望説と出馬説は消えることはない。そしてジャニーズ大好き「女性自身」も櫻井パパ出馬に大乗り気、と思いきや意外に“きちんと”分析している。それが安倍首相と櫻井パパの関係だ。

 記事によれば、櫻井パパは安倍首相に“恩”があるという。4年前の12年、昇進を当時の民主党政権に阻止された櫻井パパ。事務次官候補といわれながら一度はその目がなくなったかと思われたが、しかし安倍政権になり再び事務次官まで引き上げられたという。よって、もし安倍首相や菅義偉官房長官から直々に要請されれば断れないのでは、というもの。しかも、安倍政権としては“子飼”の櫻井パパを都知事に据えれば東京を“官邸直轄”にできると目論んでいると分析する。

 確かに櫻井パパは自民党べったりとして知られる人物で、この分析はある面、正しい。だがそれだけではない。櫻井パパはテレビ局の監督官庁である総務省のトップだった人間。しかも電波事業畑を歩いてきており、テレビ局は頭の上がらない存在だ。これで“櫻井パパタブー”が1つ出来上がるが、もう1つのドデカいタブーがある。それがジャニーズタブーだ。

 トップアイドルメンバーである櫻井のパパを、ジャニーズ事務所の顔色を窺うメディアが、これを舛添並に批判できるのか。もちろんできない。安倍首相の意向を忖度し、総務省を恐れ、ジャニーズに媚びへつらう。そんなマスコミにとって櫻井パパは3つもの超度級タブーを兼ね備える存在だ。

 都民にとって国民にとって、最も恐ろしいのは櫻井パパがマジで都知事になることかもしれない。

 これを発掘スクープというのだろう。双子の女児を出産した杏だが、実は双子は未熟児だったため母親の杏は先に退院し、子どもたちはいまだ入院中なのだとか。これは発表されていない“新事実”だが、しかし実際にはそうとは言い切れない。6月13日の会見で双子の祖父になった渡辺謙自らがこう明かしていたからだ。

「(孫たちは)そろそろ保育器から出て、退院する日も近いと思っています」

 この発言に反応し取材をしたのは「自身」だけ。当時会見の様子を報じたほかのマスコミは完全にスルーしている。

 これは単に聞き流したのか、記者の感度が鈍かったのか、それとも渡辺一家の“バーニング”タブーのため“縛り”があったのか――。たぶん後者だな。

最終更新:2016/06/21 21:00
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