外見の変化は問題じゃない! 「婦人公論」での瀬戸内寂聴との対談で明らかになる小保方晴子の本質
話題の今号の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「ひとりになっても豊かな老後」です。リードには「子育てや夫の世話に明け暮れた人も、そうでない人も、ひとり住まいになったとき、どんな毎日が待っているのでしょうか」とあります。女性の方が圧倒的に平均寿命が長いのに加え、現在の40代は「おひとりさま」が少なくありません。
将来に漠然とした不安を抱えた 40代、50代のリアルな心情に迫っているのが、「子アリも子ナシも、最後はひとり。後半生に必要なものは?」。独身であるタレントの光浦靖子、エッセイストの酒井順子、45歳で双子を出産したイラストレーターの石川三千花の3人が老後への不安、将来の展望を考えながら、子がいる人生/いない人生それぞれのメリット・デメリットを語ります。
興味深いのは子アリの石川も、子ナシの光浦・酒井も結局は「最後は一人」と考えていること。40代、50代は「最後は一人」というゴールから逆算した人生設計を立てるべき時期のよう。「ひとりものは、いざという時に支え合える同性の友人がすごく大事。私は、友達となるべく近所に住むようにしています」(酒井)。長年家族を社会の単位としてきた日本が「最後は一人」層とどう向き合っていくのか。国も個人も血縁には頼れない未来はすぐそこまで来ています。
<トピックス>
◎特集 ひとりになっても豊かな老後
◎瀬戸内寂聴×小保方晴子 小保方さん、あなたは必ず甦ります
◎98歳。好きなものを作って食べて、語らって
■夫と姑から解放されてから人生が始まる
さて、そんな3人の不安への1つの答えとなっているのが、家事評論家でエッセイストの吉沢久子のインタビュー「98歳。好きなものを作って食べて、語らって」。冒頭から「今、私はひとりの生活を心から楽しんでます。(中略)もちろん、不安なこともたくさんあります。でも、人間いつ何があるかわからないのは、家族がいても同じ。ですから、『ひとりだから不安』という気持ちはありません」と、特集のファイナルアンサーが出てしまいました。吉沢が今の暮らしを楽しむことができるのは「健康であること」はもちろん、夫と姑を見送ったことで「嫁」「妻」という役割から解放されたというのが大きいよう。「夫はかなり厳しい人で、理不尽な怒りを私にぶつけることも少なくなかった。認知症になった姑の介護も、私の役目でした。ですから夫や姑が生きていたころは、けっこうつらい生活だったのです」。
現在は親類の手助けを得ながら、執筆の仕事を続けるスーパー高齢者。野菜やハーブを庭で育て、買い物は宅配便を利用。「宅配便が届くと、玄関に置いてある小さな台車に載せてもらいます。荷物を手に提げて運ぶのはもう無理でしょう。ても、台車を使えば自分で台所まで運べますからね」。長年のやり方に固執せず、自らの可動域に合わせて生活を変化させているよう。