サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー坂口健太郎、俳優としての魅力 芸能 イケメンドラマ特捜部【ジャニーズ&イケメン俳優】 坂口健太郎、俳優としての魅力とは? 『重版出来!』『とと姉ちゃん』で見た意外な才能 2016/05/20 18:00 ドラマレビュー坂口健太郎 『重版出来!』の小泉が幽霊と言われるような個性がない薄味のキャラクターだったのに対し、星野は学生服に丸メガネという植物オタクの変人である。ヒロインを見守る優しい青年という役割こそ今までと変わらないものの、見た目も性格も『重版出来!』とは全然違うキャラクターだが、役にうまくハマっており、コメディリリーフとしての才能があることも証明している。 ◎坂口のイメージとは 坂口は顔が薄い塩顔男子として知られているが、芝居もいい意味で過剰さがなく薄味だ。そのため最初は印象が薄いのだが、少したつと物語の中に違和感なくハマっていく。そして一度馴染むと、彼の存在から目が離せなくなっていく。 自分を見てほしいという主張があまり感じられないため、目立たない無個性な人間をうまく演じられるのが坂口の面白さだろう。今はまだ脇役で光る存在だが、出演作が続いている今の状況を考えると、主役を張る日は意外と早いのかもしれない。 それにしても、『重版出来!』と『とと姉ちゃん』の坂口を見ていると、『いつ恋』の中條晴太を演じるのは、少し早すぎたのかもしれないと思ってしまう。おそらく、今後は『重版出来!』の小泉のような、おとなしく見えるが優しくて気持ちの熱い人間という役柄が、坂口のイメージとして定着していくのだろう。 そのため、しばらくは、小泉のような役を演じ続けることになると思うが、薄味の善人というイメージが完全に定着してからの方が、悪役を演じた時のインパクトは強烈になるはずだ。その時こそ、晴太のような不気味な役を再び演じてほしい。 (成馬零一) 前のページ12 最終更新:2016/05/20 18:08 Amazon 『Men's NONNO(メンズノンノ) 2016年 04 月号 [雑誌]』 昭和っぽいのに今っぽくもあって、いい顔してるわ 関連記事 『世界一難しい恋』は嵐・大野智の集大成? 冷酷さ+子どもっぽさを両立する役者の魅力『あさが来た』『ダメな私に恋して~』ディーン・フジオカ、イケメン俳優としての立ち位置嵐・二宮和也『坊っちゃん』が映した、「等身大の若者」ではなくなった俳優・二宮の課題松坂桃李の「空回りするまじめさ」が愛嬌に、『サイレーン』役者陣の“大味”な魅力『相棒14』反町隆史、軽薄さと“やりすぎ”演技が魅力となる「冠城亘」という男 次の記事 マライア、ニッキーのことを聞かれて無言に >