水素ってなんで体にいいといわれるの?

「水素は水素ガスで摂取すべし」未知のアンチエイジング物質のカラクリを調査!

2016/05/08 21:00

■水素は水素ガスの理由
 抗酸化作用があるといえば、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、ビタミンCなどが有名だ。身近な食品から摂取することで、抗酸化作用を期待できそうだが、「水素は最も小さい物質なので、ほかの抗酸化物質では入り込めない細胞の中にまで瞬時に行き渡ることができます。“細胞の奥深くに働きかける抗酸化成分”という点で、期待されています」と、高橋さんは言う。同社の総合研究所において、表皮角化細胞を用いて水素化緩衝液による抗酸化効果を確認したこともあり、同施設は「エイジングケア水素ブース」をスタートさせたそうだ。

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庶民ではなかなか座れない大きなイスを完備

 では実際に、「エイジングケア水素ブース」とはどのようなものなのだろうか。水素ガスの吸入時間は30分。カニューラ(吸入専用チューブ)を鼻の穴に差し込み、チューブを耳にかけて固定すれば準備は完了。水素ガス発生装置に冷水の入ったボトルがセットされ、吸入がスタートすると、カニューラからシュワシュワとガスが噴射される。はじめは鼻先が少しくすぐったく感じるが、無味無臭で、すぐに慣れて何も感じなくなる。30分の水素ガス吸入は、1ppmの水素水350mlの375本分に相当するとのこと。利用者の中には、休憩時間など仕事の合間に足を運ぶ人もいるそうで、20~50代まで幅広い年代の男女が通っているとのこと。中にはリラックスして、眠ってしまう人もいるんだとか。

 「年齢を重ねるとともに体のあちらこちらが老化してしまうのは仕方のないことですが、若いうちから意識的に取り組むことで老化のスピードを緩やかにできる可能性があります。水素は医学的に応用可能だとする論文も出ているので、最新のアンチエイジング物質として、より効率的に美容効果が得られるよう、私たちもさらに研究を進め、研究視点の確かな情報発信をしていきたいと思っています」と高橋さん。ストレスや有害物質で活性酸素が溜まりやすい今、水素ガスで体の内側に意識を向けてみるのもいいかもしれない。
(取材・文=千葉こころ)

ファンケル 銀座スクエア

最終更新:2016/05/08 21:00
『錆びる心(文春文庫)』
「さびる」という表現の絶望感たるや!!!!