カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」5月号

「今幸せですか?」に82%YES、「Domani」読者のSNSがはらむ“幸せテロ”のつらさ

2016/04/19 19:00
「Domani」(小学館)5月号

 「Domani」(小学館)5月号、「Domani読者のリアル白書」にて、読者のお財布事情や、「女・妻・母」の割合などが遂に公になりました! 平均年収はと言いますと、ズバリ578.3万円とのこと。「30代女性の平均年収が385万円(2014年DODA調べ)なのに対し、Doman読者は都市部で働く女性が多いためか、年収は高め」と一言メモもあります。筆者、一応“都市部”に住んでますが、都会にもなかなかいませんよ~、こんな(お金のかかる)素敵ライフと仕事をがっつり両立されている「Domani」な方々……。都市伝説か!? 謎が深まるばかりのリアル白書です。

 そして、「独身・既婚」割合は48.8%、51.2%とほぼ半々で、既婚読者の3人に1人は子どもがいるとのこと。総評として、「『幸せそう』と思う憧れの人に蛯原友里さんや渡辺佳子さんが並び、母となっても美しく働き続ける女性でありたい願望も」とあります。ちょっと待った、母読者は全体の6分の1程度とわかったにもかかわらず、「母となっても美しく働き続ける女性」をあくまで強く応援するんですね! 子どものいない6分の5の読者が「母」になっても、受け止める気満々です。実は「Domani」がやりたい企画って妊活とか出産系なのかしら?

 今月号から、「高島彩のしごと日和、こそだて日和」という新連載がスタートしました。「母」代表としては、蛯原友里さんを始め、渡辺佳子さんやSHIHOさん、東村アキコさんなど皆さんさまざまな連載を担当されていますが、あまり「母」を感じないというのが正直な感想。皆さん「女」「妻」目線が強い印象です。しか~し、高島さんこそ、「Domani」の求めている「美しく働き続ける女性」像を示してくれそうですね! ベストマザー賞も昨年受賞していましたし、きっと独自のこだわりがたくさん詰まった「しごと感・こそだて感」を、これからうっとりと語っていくのだと思います。ではでは、トピックスへ!

<トピックス>
◎幸せを見つけに、二度目の伊勢志摩へ
◎幸せを呼ぶ「ネガティブワード変換かるた」~不幸にならない「SNS犯罪リスト」付き~
◎高島彩のしごと日和、こそだて日和

■果たして何を見つめ直したのか
 恋愛&開運にご利益があると人気の伊勢志摩巡りも、「Domani」にかかればひと味違います。「1年に一度は伊勢神宮を詣でて、自らを見つめ直したいもの」とのことで、「幸せを見つけに、二度目の伊勢志摩へ」という企画があります。

 まずは「食べる幸せ」というページから。「黒アワビの3時間蒸し」や「松坂牛のすき焼き」などの高級食材料理をドヤドヤ紹介します。その次には「買う幸せ」ページ。「皆に…と言いつつ、気づけば買ってる自分みやげ」とリードが踊り、真珠や作家ものの器など、ここでも「Domani」読者の財力を見せつけてきます。“義父母も喜ぶ”とオススメしてるのが「あわびの姿煮」5,000円也。

 極みつけは「泊まる幸せ」。1泊2日9万円~、3月にオープンしたばかりの素敵なお宿をご紹介。1泊2食付き1万5,000円のお宿も出てきますが、掲載スペースの大きさが歴然と違う! 年収578万円の「Domani」読者ですので、9万円台に泊まるのが暗黙の了解のようですね。そして、肝心の「観光スポット」はというと、特集の扉ページで伊勢神宮の朝日を浴びた神々しい姿が載ってるだけという割り切りぶり。いや、「あわびの姿煮」の2分の1位のサイズで「伊勢志摩の絶景」が3つほど紹介されていましたが……。まるでバブル世代が「お寿司を食べに北海道まで行ってた」と言うような「お金を贅沢に使う」ことに重点を置いた旅でしたわ!

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