サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」の働く女像がツラい カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」3月号 “バリバリ働く美しい母”を猛プッシュ! 育休明け復職前提の「Domani」が目指す女って? 2016/03/27 16:00 女性誌速攻レビューDomani ■その女意識、いらないなあ 犬山紙子さんの新連載「犬山紙子のLINE交換記 キラキラ女になれなくて」。「Domani」編集部から犬山さんへの連載依頼はLINEで行われたようでして、そのやりとりが載っていたんですが、これが興味深かったのでちょっと紹介。 「紙子さん、そろそろドマーニ世代ですよね?ドマーニで連載しませんか?」 「私、キラキラしてないけど大丈夫ですか……」 「インスタ見てると、仕事も順調そうですし、お洋服好きだし、旦那さんとの仲もよさそうで、キラキラじゃないですか」 「いやいや、インスタなんて良い部分しか載せないですからね。実際はエロ漫画読んで、酒飲んで、家着はユニクロがまだマシなレベルですよ。ドマーニ読んでますけど読者モデルの方がキラキラ眩しすぎて同じ人間か!?って思います。」 なるほど……「仕事順調、お洋服好き、旦那さんと仲良し」。これがDomaniの「キラキラ女」三種の神器かぁ……。前述の「バリバリ働く美しい母」と併せて、なんとな~く「Domani」の掲げる「働く女」像が見えてきました。 一方、「連載 東村アキコの『ひとり王国』」では、食事にまつわるマンガが掲載されてます。内容は、〆切あけにジャージのままアシスタントたちと大衆酒場に行って、もつ煮と焼きとんを食べるのはおいしい。しかし、この食事は「働く一人の人間としての食事」であって「女」の食事ではない。「着飾ってしゃれた店に行ったりしゃれた料理でホームパーティやったり……そういう『女』としての食の機会は意識的に設けねばならぬ!!」と、東村さんは決意。元旦に女編集を集め手料理を振る舞ったんだそう。「普段はジャンクでもやるときゃやらねば『女』の食は貫けぬ」とのことです。 なんだか、東村さんも犬山さんも、「いつもキラキラした女モードではないんですよ~。だって働いてて忙しいんだもん(ここ重要)! むしろ、そんなキラキラじゃない日常が愛おしい」と発言しつつ、押さえるところはがっつり押さえてきてませんか? そして押さえた「女」部分をインスタや連載で、さりげなさを装ってアピール!! これ、身近にいたら面倒なタイプですわ……。それに元旦から招集されて、手作り発酵食品(甘酒)食べさせられるのかぁ……。それに、手料理を振る舞い、やるときやるのが「女」の食と考えているあたり、「女」意識過剰では? 「別に男だってやるでしょうに」と当然のツッコミをさせていただきます! (白熊春) 前のページ12 最終更新:2016/03/27 16:00 Amazon 『Domani(ドマーニ) 2016年 04 月号 [雑誌]』 女とか男とか、そこは人間として、でよくね? 関連記事 エビちゃんが「表現者」宣言、「35歳のカラコン」で右往左往……混沌の「Domani」“じゅわじゅわじゅわ~ん”と大暴走、「Domani」おフェロ顔メイクで何かが漏れ出る美魔女になりたくない「Domani」、最優先は“仕事ができる女”感「Domani」が提唱する地味美人は、欲望を禁じさせた社会の産物「Domani」における世界レベルの「仕事ができる女」気取りは本物? 次の記事 “不人気”美容クーポンをあえてお試し >