サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」川本真琴に見る不安定な人の思考回路 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 川本真琴は、なぜTwitterで交際宣言したのか? SNSに見る“不安定な人”の思考回路 2016/02/04 21:00 狩野英孝川本真琴女のためのテレビ深読み週報 『The Complete Singles Collection 1996~2001』/ソニー・ミュージックダイレクト 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「隠していたわけではないけれど、半年まえから、彼氏がいます」川本真琴 川本真琴公式ツイッターより(1月25日) 交際宣言、および三角関係へのけん制――世間を騒がせた川本真琴のツイートを見ると、「この人はTwitterに向いていない」と思わざるを得ない。 SNSへ書き込むのは、人に「見られたい」という気持ちからだが、「どう見られたいか」は人によって異なる。例えば「たくさんの人に見てほしい」と「数」にこだわる人もいれば、「共感してくれる人がほしい」と思う人もいる。前者はフォロワーやリツイートの数にこだわり、後者は意見が合う、同じ考えを持つことに価値を見いだすのだ。 ネットに共感を求めるタイプの人に、一番不向きなSNSは、Twitterではないだろうか。Twitterには「なじる人」「あざける人」という意味があるそうだが、他人のツイートの揚げ足取りや、さらしなど悪意的な例を目にすることも多々あるし、それがまたリツイートを生んで、思わぬところから、さらなる言いがかりをふっかけられることもある。「数」を重視するタイプであれば、「フォロワーが多いから、有名税ね」とうっとりもできるだろうが、「共感」を求めるタイプは、「なぜいちいち文句を言われなければならないのだ」と不要なストレスを抱え込むことになる。 対義語辞典によれば、「共感」の反対は「反感」ということになっているが、Twitterに限って言うのなら、「共感」の反対は「不安」なのではないだろうか。 例えば、一般人女性による「彼氏ができました」というツイートを見かけることがある。これは、たいていの人が抵抗なく「いいね!」をつけられる「いい話」だろう。しかし、わざわざTwitterで全世界に向けて「共感」を求める人は、実は「周囲から良かったと言われることで、心を満たしている」わけで、突き詰めていくと「多くの人から『いいね!』をもらわないと、安心を得られない、つまり不安を抱えている人」に見えるのだ(単なる事実の「報告」であれば、関係者数人にメールかLINEをすれば済むはずである)。本来、不安とは自分との対話で解消するべきものだが、「不安になったらツイートする」というクセがつくと、不安への耐性がどんどん低くなり、傍からみると「不安定な人」になる。 川本も同じ構造をしているように、私には感じられる。90年代にミリオンセラーを達成した有名歌手で、最近はインディーズで活躍していたようだ。その川本がTwitterで「隠していたわけではないけれど、彼氏がいます」「とっても大切な人です」と交際宣言。「私は彼の彼女なんだから、誰かにこそこそしなくていいんだし、もっと言っていいと思いました」というツイートには、ファンからの祝福が相次いだ。 12次のページ Amazon 『The Complete Singles Collection 1996~2001』 関連記事 中村昌也、「夫婦は合わせ鏡」という真実を教えてくれる“オレサマ”な一面ベッキー、ゲス乙女・川谷との不倫LINEに見る“無理やりポジティブ”という暗い素顔高橋真麻と馬場典子の外食エピソードに見る、“食通の女”が男から嫌われてしまうワケ藤原紀香、愛之助との交際宣言ブログから漏れ出た「私ってロイヤル」な自意識ヒロミの“愛妻家キャラ”はなぜ賢いのか? 坂上、有吉、マツコら毒舌タレントとの違い