カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「nina’s」1月号
一色紗英が「nina’s」10周年記念で、「母になったら普通のことを普通に言っちゃいけない病」を炸裂
2016/01/05 21:00
母性の直観なくとも“コレはやばい”とわかる、珠玉のフレーズが並んでいます。
母親という自意識が強すぎると、普通のことも普通に言えなくなってしまう。そんな病すら感じたのが、「自由すぎるために社会で不自由を味わうことは確かにあります。でも、愛と柔軟な心があれば、上手に向き合えるはず。逆に社会やシステムとコミットしすぎると、そうでなくても忙しい母親は感情的なリアクションがおきてしまうことがあると思うんです」という言葉。
おそらく取材した側も「?」と聞いていたことでしょう。でもいいのです。一色やカヒミカリィが「nina’s」という雑誌に、意味はわからんがとにかくすごい自信を与え、森きみのような親しみやすい存在で読者を陥落させる。この合わせ技もまた、「nina’s」10年の証し、ではないでしょうか。
(西澤千央)
最終更新:2016/01/06 04:34