「洗髪は2日に1回がベスト」「男性用育毛剤は効かない」女性の薄毛“都市伝説”の真偽に迫る!
ヘアスタイルは女性のオシャレを演出する上で欠かせないアイテムの1つ。ところが今、薄毛に悩んでいる女性が少なくありません。特に20~30代では恥ずかしさから家族や友人に相談することもできず、ひとり秘かに悩んでいる人も。そこで、ここ最近、排水溝に溜まる抜け毛の量に驚きを隠せないでいる30代の筆者がファンケルの行っている「頭皮ストレスチェック」に赴き、銀座スクエア5階未来肌研究室の研究員・鈴木民恵さんに「女性ならではの薄毛の原因や対処法」についてお話を聞いてきました。
■薄毛の原因は頭皮の“血流”の低下
訪れたのは、独自の技術で肌分析やヘルスカウンセリングなどを行っている「ファンケル 銀座スクエア」。5階にある「ファンケル 未来肌研究室」は旗艦店ならではの研究所直結フロア。研究成果をもとにお客様とダイレクトにコミュニケーションする研究員がいるのが特徴だ。頭皮チェックを行っている鈴木さんによると、髪の毛は1本ずつが“成長期→退行期→休止期”のサイクルを繰り返し、1日100本ほどが抜けて生え変わっているそうです。ただ、頭皮には10万本くらいの髪の毛が生えているため、見た目的には変化を感じないんだとか。
ところが、何らかの理由でそのサイクルが乱れてしまうと、成長期の途中で抜けたり、“軟毛”と呼ばれる生育不良の細い毛になったり、休止期のまま生えなくなったりしてしまうとのこと。「毛髪は血液から直接栄養をもらっています。そのため、加齢やストレス、偏った食生活などで血流が悪化すると栄養が足りなくなり、ヘアサイクルが乱れて薄毛につながってしまいます。健康な頭皮は3本ほどの毛が集まった“毛群”というエリアを作っているのですが、そこに軟毛が増えたり、毛群自体の本数が減ったりすると、頭皮が透けて見えるようになるんです。“分け目が広くなってきた”と感じたら、危険信号ですよ」と、鈴木さん。
また、血流低下だけでなく紫外線も活性酸素を発生させて育毛環境を悪化させるそう。そのほか、汚れや過剰な皮脂による毛穴詰まり、肌に合わないシャンプーを使い続けること、パーマやカラーリングによる頭皮へのダメージなども、育毛環境を低下させて薄毛につながる可能性があるとのことです。「薄毛というと髪の毛にばかり着目してしまいますが、まずは毛を生やす土壌を健康に保ってあげることが大切なんです」と鈴木さんは言います。