サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー熟睡中にまで“可愛い”を持ちだした「ar」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」11月号 半目・いびき・大の字はNG! 熟睡中にまで“可愛い”を要求し、女子を追い詰める「ar」 2015/11/10 15:00 女性誌速攻レビューar ■寝ているときも「可愛い」を要求する「ar」 「寝起きが一番セクシーって言われたい」という企画は、「無意識で過ごす夜の間さえ彼に愛おしいって思ってもらえたら、女として向かうところ敵ナシ」という主旨で、男の本音トークをベースに理想の寝姿を考察する企画。寝るときくらい好きに寝かせろや! と言いたいところをグッと我慢して読み進めると、とにかく男の身勝手な意見が満載でうんざりしました。美容師、アパレル勤務、TV局勤務、エディターの30~34歳の男4人が、顔出し、名前出しの上、女の寝顔についてめちゃくちゃなことを言っています。 「半目だけ開いてまぶたがピクピクしてるパターンは勘弁(笑)」 「寝息は僕も可愛いなって思うけど、いびきになると正直しんどくない?」 「いびき、口開け、大の字は女のコが彼の隣で寝る時の三大タブーだよね。だって、オヤジそのものじゃん! そんな女を抱く気になれない!」 「口臭はキツいなあ」 どれもこれも本人にはいかんともしがたいことばかり。女だって人間だもの。それこそオヤジばりに仕事をさせられて、ヘトヘトに疲れて寝たら、寝姿がオヤジそのものになるのは、しかたがありません。彼女を清楚に眠る女にしたければ、毎日昼寝するくらい時間も精神的にも余裕があって、夜はそんなに眠くならず、寝たふりが可愛くできるくらい不自由ない暮らしをさせてあげることが一番の方法だと思います。 ひとり34歳アパレル勤務の男だけは、「あんまりイヤなことないかもなあ。寝屁すら仕方がないなって流すかも。生理現象だからさ」とコメントしていました。人間と寝食をともにするということはこういうことですよね。「ar」に出てくる男たちは、どいつもこいつも童貞なんじゃないでしょうか。 ファッション企画では、冬にもかかわらずヘソ出しにオフショル、ワンショルと露出しまくり、うさ耳のついたキャップを「普段のコーデにさらっとしれっと(笑)身につけるのがグー」と提案したり、お尻にミッキーマウスが付いたスカートを合わせたりと、どう見ても“モテ”を意識しているようにはまったく見えないのですが、なぜかちょいちょいモテネタを挟んでくる「ar」。どこを目指しているのかさっぱりわかりません。ますますガッキーの言った「明確なコンセプトがあり、振り切っている印象がある」という賛辞が虚しく見えてしまいます。 (亀井百合子) 前のページ12 最終更新:2015/11/26 23:56 Amazon ar(アール) 2015年 11 月号 [雑誌] 黙って寝らせろや! 関連記事 「本能に従え」と説く「ar」のモテ特集、「男はやっぱりコンサバが好き」と矛盾した方向に……おフェロ顔で読者を呼び込み、美容情報は迷信と口コミだらけ! 「ar」の残念ビューティ特集「男はみんな浮気する」「男はいつまでも怒られたい」、男目線を持ち出した「ar」の恋愛特集3日間洗わないオイリーヘアを目指せ? 「ar」が得意のヘア企画で無茶難題を提案女目線と男目線を器用に使い分ける、「ar」のバランス感覚 次の記事 生理痛は本来「ない」のが正常 >