サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」の酷な婚活アドバイス カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」11月号 SNSで贅沢しない女をアピール!? 「BAILA」がアラサー婚活女子に物悲しすぎるアドバイス 2015/10/31 16:00 女性誌速攻レビューBAILA 理由の1つ目は、やはり自由にお金が使えなくなるから嫌だ、ということ。「小遣い制とか絶対イヤ(30歳。公務員)」「趣味に使うお金に文句を言われるくらいなら結婚したくない(35歳・会社員)」と、コスパ男子共は、今あるお金が制限されることに我慢がならないよう。そんな彼らをごまかし、結婚までこぎつける方法として紹介されているのが、「SNSに“贅沢をしている写真”を上げない」「『結婚しても生活レベルを落とさない』願望を出さない」など、まさに「欲しがりません、勝つまでは」作戦。反対に「『自分の経済力アピール』はむしろ効果的」だそうで、一体 “贅沢している感”を抑えつつ経済力をアピールするにはどうしたらいいのかと疑問が浮かびます。預金通帳の残高をSNSにアップしてみるくらいしか思いつきません。 さらに追い打ちをかけるように「ライバルは貧乏慣れした若い女たちであることをお忘れなく!!」と続きます。アラサー世代としては、充分質素に生きてきたつもりだと思うのですが、下には下がいたとは……しかも若い。これはますます預金通帳で男を釣るしかなさそうです。 理由2つ目は自分の自由時間がなくなるから嫌、ということ。「仕事が休みの土日は全部自由に使いたい(33歳・金融)」「イクメンってつまり休み時間を奪われるってことだよね(29歳・医療)」と、リアルで言われたら張り倒さずにはいられない「コスパ男子」ならぬ「クソ男子」なアンケート結果が並びます。 むしろ「BAILA」読者は、こんな男と本当に結婚したいのかと思うのですが、彼らを落とす作戦は「交際中に彼の部屋で料理を作って待ったりしない」「友達少ない感を出さない」「趣味少ない感を出さない」など、「とにかく自己中なリア充であれ」作戦だそうです。なんでも、コスパ婚男子の脳内図によると、「私、特に趣味がないんだよね」=「オレの趣味の時間が奪われる!?」「手の込んだ家庭料理」=「結婚後いつまでも帰りを待たれるのでは?」ということになり不安を感じるのだとか。料理は好きだけど、友達もいなければ趣味もない、しいていえば最近Hey!Sey!JUMPが気になる程度の筆者は、もう一生結婚できなそうな気がしてきました……。 最後の理由は「自分のことで精いっぱい。依存されると重~い」から結婚は嫌とのこと。「とにかく心理的に重いのはイヤ(37歳・教育)」「生命保険とか…急に責任負わされてしんどそう(31歳・販売)」だそうで、この傾向の男子は、「SNSでの毒舌は面倒な女に見えるのでNG」さらには「幸せを自家発電できる女を求めている」とのことです。そうは言っても「BAILA」読者は、上司に怒られ部下にグチられーの、中間気づかい職。ストレスはいくらでも自家発電できますが、そう簡単に幸せを自家発電なんかできません。しかも、せっかく辻先生にお墨付きをもらった「グチ」だというのに、男には言っちゃダメなようです。なんだか、「コスパ婚男子」との結婚って、女性側のコスパをおざなりにしている気も。 というわけで、「結婚は人生の墓場」といいつつ、その墓場までたどり着くだけでも胃に穴が空きそうな気配の「BAILA」11月号。他人に何かを期待するくらいなら自分に期待をした方が手っ取り早い。コスパ男子がうじゃうじゃいる昨今、バリバリ働きながら「グチ友達」を探す方が気楽に生きられるのかもしれません。 (ルイーズ真梨子) 前のページ12 最終更新:2015/10/31 16:00 Amazon 『BAILA(バイラ)2015年11月号[雑誌]』 読者を結婚させないための作戦としか思えない! 関連記事 恋愛体質な女がMA-1を着るまで……梨花が開拓した「BAILA」的“お仕事コンサバ”とは?29歳で仕事を捨ててパリへ! 「BAILA」登場の雨宮塔子に見る、アラサー女子の落とし穴「BAILA」世代の心を揺さぶる90年代アイテムと、今も生きる「りぼん」の仕事と恋愛観「白Tだけでオシャレな人に見られたい」! 超難問を吹っかける「BAILA」に荒れ狂う自我新しい男をゲットしてから彼氏を切る!! “のりしろ女子”になれない「BAILA」の恋愛事情 次の記事 豆乳のうわさを婦人科医に調査 >