サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」の酷な婚活アドバイス カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」11月号 SNSで贅沢しない女をアピール!? 「BAILA」がアラサー婚活女子に物悲しすぎるアドバイス 2015/10/31 16:00 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2015年11月号(集英社) 今月号の「BAILA」(集英社)には、「脱ストレス法教えます。上司に怒られ部下にグチられ バイラ世代は中間気づかい職」という読み物ページがあります。その中の「メンタルドクター辻先生の『いいね!』つき 中間気づかい職の脱・ストレス法」というコーナーでは、読者の脱・ストレス法が紹介されているのですが、「上司の圧力や部下のダメっぷりを人に話す。つまりグチる(30歳・販売)」という投稿が目につきました。王道ながらも、あまりよろしくない解消法のイメージですが、辻先生いわく「人に話すことで、自然と事実と感情が見えてくることも」と推奨されていらっしゃったので、筆者も早速「グチ」を多用してみることにしました。辻先生が「いいね!」と言ったから、10月12日はグチ記念日。さあ、気分が心なしか晴れやかになったところで早速「BAILA」11月号を見ていきましょう。 <トピック> ◎バイラ世代は中間気づかい職 ◎浮かない&埋もれない!お呼ばれ服対策委員会 ◎コスパ婚男子に、お気をつけあそばせ~ ■黒=高コストパフォーマンスという幻想 まずは「招待状を手にした瞬間からのモヤモヤを解消!浮かない&埋もれない!お呼ばれ服対策委員会」からみていきましょう。なぜ11月号で投入されたのかはよくわかりませんが、とどのつまり、「結婚式、何着ていこう?」というページです。 結婚式のお呼ばれ服に関する読者のさまざまな問題が並んでおり、その中でも4つの問題をクローズアップして次ページから解決していくという構成。その4つの問題とは、「1呼ばれているメンバーが被ってるから服が着まわせない」「2黒ワンピースばかり買ってしまう」「3服が他人と被る」「4冬の寒暖差をどうしたらよいかわからない」――。これらの問題、「お金を浮かそう、着回そう」という意識さえなくせばすんなり解決するような気も……。「大切な友人、先輩・後輩の結婚式くらいバシッと服キメたらんかい!!」と思ったりもしますが、「結婚式はゴールではなく、ただの通過点」と知ってしまったアラサー世代、「特にめでたくもない行事に金なんか使ってられっか!」ということなのでしょう。 また、「黒ワンピースばかり買ってしまう」問題ですが、筆者の経験上、「もういい年なんだから」という気負いによって、なぜかZARAの派手色ワンピース4,980円じゃなく、あえてお高めブランドの黒ワンピース4万9,800円を「着回せばきっと元は取れる!」と鼻息荒くクレカ複数回払いで買ってしまうのも、アラサーのお呼ばれ服あるあるかもしれません。しかし、汎用性を求めて黒色を買ったからといって、特に黒だから着回せたという機会もなく、アラサー世代の黒=高コストパフォーマンスという幻想は一体どこから来ているのかと、あらためて不思議に思ってしまいました。もしかしたら、「結婚は人生の墓場」というのを無意識に黒で表現しているのかもしれませんが。 ■結婚したければ預金残高をSNSにアップせよ! 次は、そんな結婚式の主役になるべく婚活に奮闘する読者に送る「コスパ婚男子に、お気をつけあそばせ~」というコーナーを見ていきましょう。なんでも、「コスパ婚男子」とは、「“結婚のために支払うもの(失うもの)”と“その見返りとして得るもの”この2つをはかりにかけて結婚を『損or得』で女子並みに賢く考え始めた“新種”の独身男たち」なんだそう。「女性がしてきた“コスパ婚”の良さに男たちが気づいてしまった!?」とありますが、確かに「玉の輿」「3高」なんていう言葉が示す通り、女性は昔から結婚に損得を持ち込んでいましたよね。一体現在の「コスパ婚男子」の結婚したがらない理由とはなんなのでしょうか。 12次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2015年11月号[雑誌]』 関連記事 恋愛体質な女がMA-1を着るまで……梨花が開拓した「BAILA」的“お仕事コンサバ”とは?29歳で仕事を捨ててパリへ! 「BAILA」登場の雨宮塔子に見る、アラサー女子の落とし穴「BAILA」世代の心を揺さぶる90年代アイテムと、今も生きる「りぼん」の仕事と恋愛観「白Tだけでオシャレな人に見られたい」! 超難問を吹っかける「BAILA」に荒れ狂う自我新しい男をゲットしてから彼氏を切る!! “のりしろ女子”になれない「BAILA」の恋愛事情