サイゾーウーマンカルチャーインタビュー異端の女・本荘幽蘭、女の“越え方” カルチャー 『この女を見よ 本荘幽蘭と隠された近代日本』著者インタビュー 結婚、男女差、規範を軽やかに突破――女性史に埋もれた本荘幽蘭に知る、“女”の超越 2015/10/01 17:30 インタビュー ――規範だけでなく、性差さえも超えていったということですね。規律の厳しかった時代に、そうしたことに1人で軽々と超えた生き方をした幽蘭の存在は、現代女性に勇気を与えるものだと感じます。 江刺 平塚らいてうや市川房枝は、同志たちと男女を対等な関係にするために制度の改革を訴えていましたが、幽蘭は誰かと行動を共にすることなく自分1人で規範を突破していきました。私も「女らしさ」という規範には抵抗してきた方ですが、この人の潔さや強さにはかなわないです。パートナーの男性や職業など、自分の意思で選択して切り抜けていく。つらい経験を糧にして、群れることなく自分で紡ぎ出した感性と思想で生き、その上で物を言う。それは異端ではなく、人間としてものすごく本質的な生き方でしょう。女が、あるがままの女として自己を解放したら、幽蘭のようになるのだと思います。 (石狩ジュンコ) 前のページ1234 最終更新:2015/10/01 17:38 Amazon 『この女を見よ: 本荘幽蘭と隠された近代日本』 女より人間として、自分として生きる強さをつかむ 関連記事 結婚出産だけが女の人生ではなかった――『江戸の女子図鑑』で知る、現代女性の“選択肢”「女性にとって期限があるのは出産だけ」白河桃子が伝えたい唯一の「後悔」自分と子どもを分離できない「婦人公論」読者が考える、「結婚しないわが子」の業「結婚しなければまともじゃない」男にとっての結婚の意味=“普通”の延命【男性学編】男は「自分を変えない」女は「年齢を甘く見てる」――男は結婚に何を夢見る【婚活編】 次の記事 「姉御タレント」飯島愛という存在 >