サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」元少年A、“公人扱い”に募る疑問 コラム "噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第284回】 元少年Aの改名後イニシャルを公開、「女性セブン」による“公人扱い”に募る疑問 2015/09/24 19:00 ジャニーズタッキー&翼女性週刊誌ぶった斬り! 「女性セブン」10月1日号(小学館) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! シルバーウイーク直前の19日未明、ついに安全保障関連法が成立した。それはあまりにあ然とする暴挙の連続だったが、その直後から連休ということもあり、安保に関する報道は急速に“消滅”。原発事故に関してもそうだが、日本人は忘れやすいといわれている。しかし今度こそ安倍政権の暴挙を忘れるわけにはいかない。少なくとも来年夏の選挙までは社会全体として“覚えておく”。それが今は大切だ。 第284回(9/17~23日発売号より) 1位「独走スクープ第2弾 元少年A 逮捕迫る! 捜査当局が絞り込む2つの犯罪」(「女性セブン」10月1日号) 2位「ジャニー社長『結婚容認』発言で恐々 松潤 長瀬 岡田ら狙う“雪崩”婚」(「週刊女性」10月6日号) 3位「居酒屋飲みからの高級クラブ回り…夜の銀座にご満悦のタッキー&翼 発見撮」(「週刊女性」10月6日号) 元少年Aから手紙が来た「女性セブン」だが、先週に引き続きすごい記事を掲載した。それが1位の「逮捕迫る!」というセンセーショナルな記事。最近、女性週刊誌が社会派記事で頑張っているが、今回は公安まで登場し、なんとも陰謀めいた内容でビックリだ。 まず驚いたのは、Aが社会復帰後改名したイニシャルを掲載していることだ。「同姓同名者に配慮した上で」とのエクスキューズがなされているが、その“配慮”が何を示すのか、どんな“配慮”なのかは記されていない。芸能人ならまだしも、誰も知らないはずの元少年Aのイニシャルを公表する意味がサッパリわからないが、さらなる驚きは、過激派やテロ組織を担当する「警視庁公安部」の監視対象となっているということ。いつからAは過激派や思想犯になったのか!? しかもその理由は、Aが何らかの方法でパスポートを2冊取得するという不可解な行動を取っていたことがわかったからだという。確かに通常あり得ないし、旅券法違反に当たるだろう。だが、もしそれが事実なら、公安はとっくにその状況を確認しているはずだし、Aが法務省から何らかの“配慮”をされたものとも思える。 またもう1つの理由は、パスポート申請した住所が実際に生活を送っている場所とは違うものだからというもの。これが公正証書等不実記載罪に当たる可能性があるそうだが、これは公安が別件逮捕で使う手法でもある。 万が一、「セブン」が言うようにAが逮捕されたとしても、こんな微罪で前科のない人間をどれだけ拘束できるというのか。何の意味があるのか。逮捕で実名が公表されたとしても、それは恐らく事件当時の、そしてネットでも出回っている実名だろう。 12次のページ Amazon 『山手線内回り~愛の迷路~』 関連記事 TOKIO・国分太一、結婚で“路線修正”? 『ビビット』『すぽると!』失敗の次の一手は川崎中1殺害事件、「女性自身」と「週刊女性」にみる報じる“視点の差”女性週刊誌が報じた、安倍首相の“いい人ぶりっこ”と「戦後70年談話」の中身百田尚樹『殉愛』批判の幕開けの中、バーニング・作家タブーに“従順”な大手出版社の闇ジャニーズ事務所も無関心!? TOKIO・長瀬智也、恋人発覚も盛り上がらないマスコミ