サイゾーウーマンカルチャースポット村西×西原×高須が語る男女のセクシー カルチャー 『村西とおるのナイスな夜』イベントレポート 村西とおる、西原理恵子、高須院長らの“セクシー談義”! 男女が惹かれ合うのは本能か愛か 2015/08/23 19:00 スポット “アダルトビデオの帝王”こと村西氏 第2部では、恋人関係である高須氏と西原氏ならではの掛け合いが繰り広げられた。イベントのテーマであるセクシーさについて、村西氏から聞かれると、高須氏は「男女はより良い遺伝子を補いながら残そうとするので、自分とは異なる外見の人を求める」とキッパリ。太った人は痩せた人を、目の小さな人は目の大きな人を、貧乏は金持ちを好きになるのだという。すると西原氏は、「恋愛知らないくせに、何語ってんの。頭デッカチなだけ!」と一刀両断。西原氏は、いかに高須氏が恋愛やセックスに疎いかを説明するため、“初めての夜”の話を披露した。 なんでも、何度かデートを重ねた頃、「気分が悪い」という高須氏に連れ添って、ホテルの一室に入った際、上半身裸でベッドに寝る高須氏の乳首を触ってみたところ、「やめて! 僕はそんなつもりじゃない!」と拒否されたそうだ。そこで西原氏は「デート中に女をホテルに誘っておいてふざけんな!」と激高し、高須氏に蹴りを入れ、そのまま襲ったというのだから頼もしい。高須氏の意外にもピュアな一面を垣間見るエピソードだった。 ■西原理恵子が語る「男に一途になっちゃいけない」ワケ 西原氏は、「好きな異性のタイプ」について、出身地である高知の“ヤンキー文化”が影響していると語る。「クジラがやってきたらクジラの頭に乗るような、いざというときにモリを持って戦う男に惹かれてしまう。(同じく高知出身の)広末涼子もまさにそう」という。しかし一方で、そういった類の男性は、女性に暴力的な態度を取ることが多く、「我慢している女こそ素晴らしい」と褒められるような地元の価値観をずっと引きずってきたそうだ。 その流れから、話は2007年に腎臓ガンで亡くなった前夫の鴨志田穣氏の最期についても話が及ぶ。西原氏は、アルコール依存症による暴言・器物損壊等で入退院を繰り返していた鴨志田氏と03年に離婚したものの、晩年は共に過ごした。その経緯には、高須氏からの「カモちゃんと一緒にいてあげて」という助言があったことが語られ、「あのときの言葉がなければ、(鴨志田氏を)一生恨んでいたと思う」という西原氏は、神妙な表情で感謝の気持ちを述べた。 「私がファンに手をつけた」と高須氏との恋愛を冗談交じりに振り返りながらも、「こんなに素敵な人がいるんだって思います」と愛情を表現した西原氏。生まれながらの好きな異性のタイプとは真逆といえる高須氏に行き着いた彼女は、動物的な本能ではなく、極めて人間的な愛に満ちた感覚で、高須氏に魅力を感じているように思えた。 イベント終盤では、自身の苦い恋愛経験を踏まえた西原氏から、「苦いチンコをくわえないと、良いチンコのありがたみがわからない」という格言や、若い女性来場者への「男に一途になっちゃいけないよ」というアドバイスが飛び出すなど、西原節がさく裂。そんな“彼女”をほほ笑みながら見守る高須氏とは「別に結婚も考えていない」(西原氏)と言い、法的なつながりなど脆いとでも言わんとする姿勢からは、惹かれ合う男女には、“遺伝子を残す”云々の次元では語れないものがあるのだと感じさせた。 異性のどこにセクシーさを感じるか、どこに欲情するのか――普遍的な正解はないのかもしれない。自分のことも全てわかっているわけではないのに、異性のことなどなおさらだ。しかし、生身の相手と触れ合うこと、AVを見たり文献を研究したりして見聞を広げることは共通して、相手よりもまず自分自身を見つめ直すことにつながる。自分を知り、相手を知ることで、それぞれ自分なりの正解を見つけていくのだろう。会場にいた満員の来場客は、3時間という濃密なイベントを通じて、そんな明快な答えに行き着くことができたはずだ。 (石狩ジュンコ) 前のページ12 最終更新:2015/08/23 19:00 Amazon 『村西とおるのコワ~いAV撮影現場の話(宝島SUGOI文庫)』 どんなモノでもくわえ損ではないってことかも 関連記事 「帰るときは三本足で帰ってった」珍宝館の名物館長・ちん子氏に学ぶエロと健康の表裏一体「私の持ちネタ全部出すよ! テレビで出せないやつ中心に」岩井志麻子のスベらない話「性欲を受け入れてくれる安心感」――女がエロメンで満たされる欲望とは「まるで昭和のバカ殿」日本唯一の秘宝館・熱海秘宝館の“誰もが笑える”エロの実像「仕事も恋も諦めないのが当然」セーラームーンの原体験が生む女子の強さと生きづらさ 次の記事 SMAP・香取、須賀健太に恐縮謝罪 >