サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」対・堺正章でわかる、小林麻耶実力 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 堺正章という“ややこしいオッサン”に慣れない森星に感じた、女子アナ・小林麻耶の本当の実力 2015/04/30 21:00 堺正章女のためのテレビ深読み週報 『新チューボーですよ!』(TBS系)公式サイトより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「何聞きたいかなぁ」森星 『新チューボーですよ!』(TBS系、4月25日放送) 女子アナってすごい。『新チューボーですよ!』(TBS系)は、彼女たちの底力をまざまざと見せつけられる番組である。この番組は、“巨匠”堺正章がプロのシェフに教えを乞い、料理を作るスタイルだが、1994年の番組開始以来、TBSの人気女子アナ(雨宮塔子、外山惠理、木村郁美、小林麻耶、枡田絵里奈)が歴代アシスタントを務めてきた。しかし、2013年11月に枡田アナが卒業してからは、アシスタントはすみれ、森星とタレントが担当することになり、こうなってみると、女子アナとの実力の差が浮かび上がってくる。 オジサンとアシスタントの若い女性がタッグを組む場合、「できるオジサン」と「できない女のコが足を引っ張る(けど、可愛いから許しちゃう)」が典型的なパターンである。この番組も、もちろんこのスタイルで、女子アナもタレントも見事に「できないという仕事」を全うしている。雨宮アナは海老の背ワタ取りに絶叫し、小林アナは蟹玉を空中にぶちまける。新アシスタントの森は、ろくに包丁を握ったことがなく、長ネギのみじん切りさえおぼつかない。テレビ慣れしていないことを長所とする番組側の戦略なのか、堺に「ゲストの佐藤健さんに、何か聞きたいことはない?」と質問することを求められた時には、冒頭のように「何聞きたいかなぁ」と発言し、何から何まで「できない」を貫いている。「できない」部門においては、女子アナ、タレントアシスタント両軍共、同番組的には「合格」と言えるのだろう。 が、これだけでは、堺のアシスタントとしては、不十分なのである。「オジサン上司は褒めておけ」というのは、社会人女性の処世術における共通認識だろうが、堺ももちろんそんなオジサン上司の1人だ。ところがこの人は、ちょっとややこしい面も持っている。持ち上げられることを望む一方で、アシスタントによる、ツッコミを超えた失礼な発言を割りと喜ぶ。ただ、何でも言っていいわけではなく、あるラインを超えると、露骨に不機嫌になるのである。つまり、堺のお気に召すアシスタントとは、堺好みに“ちょうど良く”暴言を吐ける人、なのである。 すみれ、森といったタレントチームは、“ちょうど良い”暴言が吐けない。タレントの大先輩である堺に向かって非礼は働けないと思っているのかもしれないが、会社員でありテレビではタレントより一歩後ろに位置するはずの女子アナは、きちんと仕事を全うし“ちょうど良い”暴言を吐いている。 12次のページ Amazon 『Promise ~forever~(CD DVD)』 関連記事 小籔千豊は、なぜ美魔女に怒るのか? 「白髪染めを我慢する母」賛美の単純すぎる本心上西小百合議員の“たれ目メイク”に憤る友近――「女を出すな」の忠告に募る疑問ナイナイ・矢部浩之に見る、「非婚主義者だった男が親バカへ」というミステリー自称「おっさん」の水野美紀に見る、男も女も油断させる巧妙なハニートラップ男の「下に見てもいい」欲を満たす、女子アナ・中野美奈子の“ニブさ”