仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

ワケあり夫・斉藤和巳と離婚も「大丈夫」!?  スザンヌが“強く賢い”女である理由

2015/03/19 21:00

 そうはいっても、スザンヌも離婚せざるを得なくなってしまった。離婚は元夫である斉藤から申し渡されたそうだが、斉藤はプロゴルファー・上田桃子と親密であることを、週刊誌に報じられている。小さな子どもを抱えての離婚の決断はつらいものだったろうが、スザンヌは大丈夫だと私は思う。なぜなら、スザンヌは3つ目の賢さ、「なかったことにする力」がたくましいのである。

 その証拠に、『ロンドンハーツ』の「恋が生まれるメールを打つ」といった企画で、スザンヌは淳に「100点満点」といわしめるメールを作成したことがある。お題は「メールをしてもなかなか返事が来ない男子に送るメール」。多くのタレントは、「忙しいのにごめんね」とか「久しぶり」でメールを始めるが、スザンヌは短くこう書いた。「新車が来た。いつ縦列駐車教えてくれる?」。

 淳いわく、メールを返していない罪悪感がある時に、女に「久しぶり」とか「忙しいのにごめんね」と言われると、責められているように感じるそうだ。しかし、スザンヌのメールはそういう過去の遺恨を「全部なかったこと」にし、かつ誘いに乗りやすいので、とても助かるらしい。

 かつてスザンヌは「一晩寝れば、大抵のことは忘れる」と言っていたが、おそらく生まれつき、過去をあまり引きずらない性格なのだろう。当たると有名な福岡の占い師に、かつてスザンヌは「強運の持ち主」と鑑定され、スザンヌも「うすうす知っていた」と返していたが、「人の話を聞かない」「すぐ忘れる」は、一種の強運体質といえるのではないだろうか。

 スザンヌは強く賢い。しかし、このような資質を持っていない女性が、ワケありの男性とワケありの結婚をすると、ボロボロになるのが目に見えているので、やめておけと老婆心ながら申し上げる次第である。


仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2015/03/26 17:31
『スザンヌの花嫁料理修業 (saita mook)』
「花嫁料理修業」本もすでに忘れちゃってる可能性大