サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」シャツで高見え理論を読む カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」4月号 アラサーはシャツさえ着てれば“高見え”!? その強引すぎる「BAILA」理論を読み解く 2015/03/24 19:30 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2015年4月号(集英社) カバーモデルの1人である梨花が、先日「今夏以降『主婦に戻る』宣言」をしたことで、今後のモデルの人事動向が気になる「BAILA」(集英社)。独身と変わらず精力的に仕事をしているように見えた梨花ですが、やはり子育てと仕事との両立は難しかったのでしょうか。 そういえば以前、工藤静香が“どこか影のある元ヤン”イメージからは想像もつかない「プライベートでのオーバーオール着用姿」を週刊誌に撮られたことがありました。そりゃあ子育てをしていたら、あの静香だって楽なオーバーオールを着るでしょうが、イメージとのギャップに驚いた人は多かった。梨花も、モデルというイメージ先攻な職業柄、現状ではママの姿を前面に出すことは難しいのでしょう。 そう考えると、先月号で梨花が語った「私のクローゼットの中はデニム9割」というにわかには信じられなかった発言も、主婦に戻る布石であり真実!? バリバリと仕事をする梨花しか見えていなかった筆者ですが、これからはお母さんでもある彼女に着目しながら、卒業まで見届けていきたいと思います。というわけで、「BAILA」4月号を早速見ていきましょう。 <トピック> ◎藤原美智子 ライフイズビューティ! ◎一枚、着るだけで高そうに見えるから 春は「シャツ」を極める ◎食いしん坊ジャーナル 絶品海鮮からきゅんとくる和菓子まで ■「似合う、似合わない」試されるのは自身の格付け力 巻頭の連載「藤原美智子 ライフイズビューティ」、今月号では、一流ブランドの揃え方について提言をしています。ブランド物を、「コーディネートに個性や品格をプラスするのはやはりハイブランドだけが持つパワー」とオススメする一方、「でも自分のお給料の範囲内で、一流ブランドをどう揃えていったらいいのか。悩んでいる人も多いのではないかしら」と、私たちの悩みも察してくださる美智子様。「荷物が多い? エルメスのバーキン買えばいいじゃん! 荷物いっぱい入るよ!!」と言ってくる今月号の「長塚圭史 愛の処方箋」との違いをひしひしと感じます。 そんな美智子様、まずは小物から、まずは定番色から、という商品選びのコツもさることながら、「最後に意識したいのはブランドの『格』。自分に相応でないものは『持たされている』感じがするけど、等身大すぎると持てる時期が短い。『ちょっと背のび』くらいがちょうどいいの」と、ブランドと自分自身の釣り合いを考える努力を惜しまないことが大切、というアドバイスを送っています。「ブランドの格付けに自身の価値を落とし込んでから購入せよ!」という難しいミッションですが、これを行うことで「結局使いこなせず、新品のまま……」ということを防げるのだとか。これを読んだ「BAILA」読者が、果たして自身を一体どのポジションに格付けするのか、そしてどのポジションを狙うのか……またもや読者に難題が降りかかってきそうです。 12次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2015年 04 月号 [雑誌]』 関連記事 アラサー向け「BAILA」に70万円のエルメスバッグ! 分不相応すぎる提案の意図とは?「BAILA」の新女性像「外側は女らしい、内側男前」、10年前の『anego』ブームとの違いとは?平成世代迎合を図った「BAILA」、「BUZZってる」のセンスに感じたアラサー雑誌の必死感「男はみんな浮気する」「男はいつまでも怒られたい」、男目線を持ち出した「ar」の恋愛特集「優しい春の魔法にかかったみたい」春ポエム連発、「美人百花」の不可思議な点とは?