[ジャニーズツッコミ道場]

良くも悪くも“ただ爽やか”Hey!Say!JUMP・中島裕翔が継承すべき、ジャニーズ未踏の“路線”

2015/01/28 16:00

 例えば、メーカーに置き換えてみよう。原価や生産コスト・流通の関係で、今まで足を踏み入れてこなかった他国に生産拠点を作ることになった。そんなとき、その国の言葉がわかるという理由で、新人やまだ経験の浅い社員が海外出張を命じられ、現地チーフに抜擢されることもあるだろう。映像の世界での「若手サラリーマン」「好青年」「爽やかな新人」などの枠が、ジャニーズにとってまさにそれにあたると思う。一部では関ジャニ∞・大倉忠義やKAT‐TUN・田口淳之介のポジションという声もあるが、中島裕翔は良くも悪くも、先輩方よりももっとアクもクセもなく、薄く、ただ爽やかだ。

 かつては長身でトレンチコートの似合いそうなルックスを生かせば、刑事ドラマなどにイケるのではないかと思っていたが、『デート』を見ながら感じた、もっと有効な生かし方。それは、「顔も育ちも良いけど、最終的にフラれる婚約者」枠だ。

 長期にわたって石黒賢や別所哲也が支えてきた枠。その後、谷原章介や藤木直人が引き継いだ感はあったが、そろそろ若手がほしいとずっと思っていた(個人的に)。福士蒼汰あたりでも良いと思うのだが、バブル的人気だし、中島裕翔の方が、「性」を感じさせずウェットさのない爽やかハンサムとして、より相応しいと思う。いやらしさがない好青年は、EXILE関連にもムリだろうし。

 「空気」と言われる中島裕翔が、ヘンに演技派になったり、強烈な個性を身につけたりする必要はない。むしろそのままで、さまざまな映像作品に何気なくいる「若手好青年」「フレッシャーズ」「婚約者」枠を片っ端から制覇していってほしいと思うのだ。
(田幸和歌子)


最終更新:2015/01/28 16:00
『Hey! Say! JUMP カレンダー 2015.4→2016.3』
裕翔のおもしろさも早く世間にみつかってほしい