サイゾーウーマンコラム安彦×田房の「甘やかされ男」問題 コラム [連載]安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 「男を甘やかす」と「家事も完璧」女はセット、安彦&田房の「甘やかされ男」問題 2015/01/18 22:00 安彦麻理絵田房永子安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 結婚した後も、自分は家事労働の能力が低いってことを認められないんですよ、「自分は家事が好きじゃないのかもしれない」なんて、頭にも浮かびませんでした、そんなこと認めたってどうにもならない、だって「やんなきゃいけない」から。なぜなら「女」だから! できないのに、やろうとしてできなくて自爆(ヒステリー)、夫に指摘されるのがなぜか一番腹が立つ(ミステリー)、どうして私は女なのに家事ができないんだと自滅(ディスティニー)、そんな毎日がつい最近まで続きました! やっと、「金を払う」ことを自分に許してみたんです。光熱費とか生活費を負担するだけなんですけど、それまではどうしても、折半とか恐ろしくてできなかったんですよ。「男に金があるところを見せてはいけない(働かなくなる!=家庭崩壊!=不幸!)」の呪いにかかってたんで。でも、ちゃんと考えてみたら、私が生活費ちょっと負担するくらいで夫が働かなくなるわけないんですよね……。それよりも家事やんなきゃって追い込みすぎて、心が鬼剃り状態でキーキー言いながらできないことをしようとするより、健康的なんですよね! 私も、男の人「かわいい」って思えないです。思いたくない! 出産1年目の時、「妻が子ども生んでんのにヘーヅラこいて、それまでとまったく同じ生活を送って育児しない男」がむかついてむかついて仕方なくて、自分ちの夫はやってるからいいとかそういう問題じゃない! って感じでめっちゃ怒ってたんですよ。今思うとあれは、私にとって出産1年目は、「男ってかわいい」の節目だったんだと思うんですよ。「まあ、そうは言っても男の人も大変だしさ」とか「バカでかわいいじゃん」とか「言ってもわかんないし」とか、そういう、いわゆる「女として一段階上の段差」に昇りたくなかったんですよ! 昇っちゃったら帰って来れなくなりそうっていうか、ある意味「おばさん」になることって感じがするんですよね。出産っていう男が絶対的に体験できないことをして、一気に男たちと遠くに離れた感じがあって、このままだとこれからは男との交流は、イケメンという見た目とか、バイブ的な部分だけ、みたいな感じになりそうでイヤだった。男の人を同じ人間として捉えたいんですよ。 前のページ123456次のページ Amazon 『男しか行けない場所に女が行ってきました』 関連記事 伊藤比呂美×枝元なほみの「女は発酵モノが好き」で考えた、“女人生”の発酵の仕方くすぶっていた感情の正体を見たり!! 安彦麻理絵&田房永子、女の人生分岐点「アイ・アム・クズ」意識に呪われた己を慰める、一杯の味噌汁の“リハビリ効果”安彦麻理絵が提言「ブスはこうして作られる!」~SAVE THE BUSU~安彦麻理絵×神林広恵×大久保ニューが、「話題のオンナ」をぶった斬り!