サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー“広告代理店最強説”が崩壊 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「AneCan」1月号 “広告代理店最強説”が崩壊! 「AneCan」の好きな男が医者・コンサルに変わった!? 2014/12/22 21:00 女性誌速攻レビューAneCan ■アネサーの野望を受け止められる男はいるのか!? 「もしも当たったら…こんなことをしてみたい!」という宝くじの広告企画が8ページもありました。広告ページに言及するのはどうしたものかと思うのですが、これぞまさに「AneCan」イズムがスパークした野望に満ちあふれた妄想ばかりなのでご紹介します。 「念願のヨーロッパに女友達と周遊旅行へ…」というような、わかりやすい野望も多少は混じっているものの、ほかはほんとどスケールがデカイ。「女友達と海外風のおしゃれなパンケーキカフェをオープン!」「ネイルサロンを都内にオープン!」「資格を取得して新しいビジネスを始める」や、「毎日ブログでアップしていたレシピを1冊の本にして出版!」「N.Y.の5番街におしゃれな新居を購入!」などなど……。アネサーは、普通の企業勤務では納まりきれない模様です。 そして「投資される女」(先月号参照)は「投資する女」でもあるようです。アネサーの野心家ぶりは、「衝撃!男子が好きそうな服が激変している!」に登場する男子からもよーくわかります。ここでの注目は“男子が好きそうな服”の激変ではありません。“アネサーが好きな男の肩書”の激変です。以前は「AneCan」でも、他雑誌で人気と思われる「広告代理店や商社、メーカー」勤務の男子をよく見かけました。彼らのイメージは、ちょっとおしゃれで、ちょっと遊びを知っており、安定感があり、メーカーや商社だったらそこまで自己主張が強くない感じです。もちろん今月号にも少数いらっしゃいますが、「コンサルタントや金融関連会社勤務、医師」といった肩書にぐいぐい押され、今や肩身が狭~い感じ。まさに、「代理店最強伝説崩れる」。 そして、座談会で彼ら(コンサルタント2名、医師1名、証券会社勤務1名)は言います。「男って自分の隣にいてバランスのいい女性を選んでいるんですよ。平日は基本スーツだから、彼女にはきれいめな服で来てもらえるとうれしいし、休日だって、自分のテイストに近い服装だと、なんかしっくりくる。センスのよさ自体よりも、そういう気を使えるコはウケがいいと思いますよ」と。どうやらこれら男は、同じような女に惹かれない模様……。しかし、男も男だ! 「自分のテイストに近い方がいい」って発想が古臭すぎる、というか昭和すぎるのでは。 前述の「彼ママ訪問」での彼ママも追い打ちをかけるようなコメントを。「息子と彼女の好みが近いとよりいいです(塩田由紀子さん 主婦・50歳)」や「並んだ二人のバランスがよければなおよしです(竹村絵理子さん 主婦・49歳)」と。この辺は、昭和臭いの当たり前ですかね。 先月号の「投資される女」の勢いはどうしたんだ、「AneCan」よ! 宝くじ当たったらビジネスするんじゃないんか! でも、彼や彼ママが「男に寄り添う女」を望んでいる……。引き裂かれるアネサー。ここは、やっぱり一周回って、広告代理店男のほうがアネサーを自由にしてくれて、「男に寄り添う」ことではなく、「2人で寄り添い合う」ことを提案してくれるのじゃないですか? 半歩先を行って失敗する、とはビジネスの世界にはよくあるお話です。男選びの世界では……わかりません! (白熊春) 前のページ12 最終更新:2014/12/22 21:00 Amazon 『AneCan (アネキャン) 2015年 01月号 [雑誌]』 年末は紅白・カウコンだけですけど 関連記事 サイバーエージェント女子をモテ教祖に崇める「AneCan」の、モテへの内弁慶ぶり「AneCan」の卵子凍結特集、アラサー当事者をスルーした親の小言のような“正しさ”普通の女の子100人の “運命的な愛”を特集した「AneCan」、プリンセス願望の根深さ「AneCan」の"倒産→再就職コーデ"に読者の呆れた声が続出!「AneCan」に染み付いた、エビちゃん&もえちゃんの呪縛と“ワンランク上の女”目線 次の記事 女性の生き方は日々多様化している >