プラム麗子のブラック恋愛道「BLACK MEN ONLY」vol.21

「キミのラバーになりたい」告白も興ざめ、大好きなブラックメンと“ヤらなかった”話

2014/11/02 21:00
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Photo by Reiko.Plum

 前回は、クラブで出会った超タイプなブラックメンとデートにぎじつけたって話までしたわよね? 今回はその続きをしようと思うんだけど、クラブで別れた後、実は彼から「まだ踊ってるの?」「出てこれない?」みたいなメールが届いてたの。「友達と一緒だから無理かなあ」みたいな返事をした後に、ケータイを紛失してしまったんだけど、そういうお誘いがあること自体、脈ありって感じじゃない? まぁ、ただヤりたいだけ? って話もあるけど……。

 閉店間際、無事にケータイを発見して、後日「ごめん、あの日はクラブでケータイなくしちゃって、返事できなかった」ってメールをして、さらに「また会いませんか?」ってお誘いをしたのよね。そしたら、1日開けてやっと連絡が来たんだけど、「海軍だから、返事が遅いのはしょうがないわ」と心を落ち着かせた私がいたわ。何事も経験よね! (参照vol.16海軍の男

 そういうわけで、日曜日の夕方に、みなとみらいで会うことになった私たち。すごく風が強くて寒い日だったのを覚えているわ。駅の改札を出ると、そこに佇んでるブラックが1人……。着いたら連絡しようと思ってたんだけど、ただでさえブラックで目立つのに、怪しいサングラスをしてたから、もう一目瞭然。すぐに彼のもとへ駆け寄ったの。

 その後、彼の「インド料理を食べよう」というお誘いに乗って、食事へ。物腰が柔らかくて、カッコよくて、背が高くて……。クラブで抱いた印象そのままだったわ。でも、私ったらクラブではかなり酔っぱらってたみたいで、どんな話をしてたのかも覚えてないから、この日も同じ話を何度も聞いてしまったみたい。でも、彼は怒らずに会話を続けてくれた。そして、「キミはキュートな女性だけど、内面はすごくワイルドだね」だって。そう言われて、まあイヤな気はしないわよね~。なんか、セクシーな女って感じじゃない?

 食事の後は、「観覧車に乗ろうよ」と言われて2人で乗ったんだけど、その観覧車が初めてだった私は、急にテンション上がっちゃって「キャー、キャー」って騒いじゃった。それは正直、反省……。男女が2人同じ観覧車に乗ってるんだから、そのまま雰囲気に飲まれればよかったのに。彼からは「キミはキッズだよ。キャンディーショップに来たキッズみたいだ」と笑われたわ。そんなことがありつつ、でも優しい彼は私を受け止めてくれた――。ただ、その日は何もなく午後9時ぐらいにはもう家路へついたの。


 後日、またデートの約束がしたくて、メールをしてみたんだけど、例によって“海軍タイム”で返事は遅れ気味。でも、今回はどうやら返事が遅れたのは海軍だからってだけじゃなかったみたい。というのも、私のお誘いに対して、こんな返事が。

『しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)』