エゴについての持論も展開

「道を歩いてたところを……」マイク・タイソンが児童性的虐待被害を告白

2014/10/31 18:45

 子どもに対する性犯罪が多いアメリカだけに、このマイクの告白に対する反響は大きく、ネット上では、「またか。ハリウッドで活躍する人が性犯罪被害者だって話、多すぎ」「ウソなんじゃないか」「バカ正直なマイクだけにウソはついてないだろう。マイクの発言は立派。あまり思い出さないということも本当のところだろう」「みんなが思っているより性的虐待を受けている子どもの数は多い」「この告白で勇気づけられる被害者は多いはず」と、さまざまな意見が飛び交っている。

 マイクは昨年、米誌「ニューヨーク・マガジン」に寄稿したコラムで、「オレが不良になってからさ、街で小さい頃にオレをいじめてきた奴のことを見かけたら、なにも言わずにその場で殴り倒したね。相手はオレのことをいじめたなんて覚えちゃいないだろうが、オレはいつまでも覚えてる」と記し、子どもの頃に受けた理不尽ないじめを、コントロールが利かないほどの力に変えていったことを明かしている。リング上で見せたパンチも、怒りでガチガチに固められたものであり、その怒りの中には、今回明かした性的虐待により受けた屈辱的な気持ちも入っていたのだろう。

 「性的虐待されたと誰かに話したことは?」という質問に対して、「別に他人が知るべきことじゃねぇし。話してねぇよ」と低いトーンで言い放ったマイク。世界最強だったボクシングチャンピオンのこの告白は、今現在、性的虐待を受けている子どもたちに「自分たちも大きくなれば強くなれる」という希望と勇気を与えていると絶賛する声も多いが、「マイクが自分の性的虐待体験を話さなかったのは、あの地区では日常茶飯事だったからだろう。彼の告白をたたえるより、子どもが性的虐待を受けずに済む社会にする方が先では」という意見も多く上がっている。

最終更新:2014/10/31 18:45
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